2021年8月5日、横浜冷凍株式会社(ヨコレイ)は長崎県平戸市に「平戸アイスファクトリー」を竣工。同日、現地にて竣工式が執り行われ、来賓の金子原二郎参議院議員、黒田成彦平戸市長、当社役職員、施工関係者が出席した。
完全無人・自動化されたノンフロン製氷工場の誕生
長崎県平戸市は、五島西沖漁域の水揚げ港として知られる、田平港。老朽化に伴い廃止された製氷工場に代わる存在として、地域から切望されていた製氷工場の進出に、ヨコレイが乗り出した形となる。2020年10月8日、ヨコレイは平戸アイスファクトリーの新設を発表した。
同工場では、アイスマン株式会社・前川製作所共同制作のアンモニア/CO2自動製氷機「ECONICE-P」を採用。製氷用冷凍機には、前川製作所の「NewTon-C」を2基設置。貯氷庫用の冷凍機には、パナソニックのCO2冷凍機「OCU-CR2001MVF」を4基設置されている。環境配慮と40t/日の製氷能力を両立させるプレート製氷機に、アンモニア冷凍機と比較して40%以上の省エネ効果を持つ冷凍機を使用する。
当施設は、自動製氷システムおよび無人販売機の導入により、製氷から販売までの完全自動化・無人化を実現。「全自動・無人化・24時間稼働」の製氷工場としては、国内最大級の施設となる。
活水装置に通した水を自然冷媒冷凍機で凍らせることで、透明で溶けにくく、水産品の鮮度保持に最適な氷に仕上がる。貯氷庫は床全体が稼働式となるため、長期間保存しても残氷や根氷が発生せず、自動で全量排出が可能である。
全自動の製氷工場としては日本最大級の、すべてがSDGsの各種目標達成にのっとった施設が完成しました。平戸の方々と共存共栄を図りながら地区の発展に寄り添ってまいります。
横浜冷凍株式会社 会長 吉川 俊雄氏