2021年7月15日、横浜冷凍株式会社(ヨコレイ)は宮城県気仙沼市に「気仙沼ソーティングスポットⅡ」を竣工したと発表。現地にて竣工式が執り行われ、来賓の菅原気仙沼市長、弊社役職員、施工関係者が出席した。
従来設備の3倍の生産性実現
気仙沼ソーティングスポットⅡは敷地面積:15,792㎡(4,777坪)を有する。同センターが位置する気仙沼漁港は、世界三大漁場の1つといわれる三陸・金華山沖に面し、多種多様な水産物が水揚げされる、日本有数の水産基地だ。
ヨコレイは昭和43年に初代気仙沼冷凍工場を建設し、気仙沼の地へ進出。現在は2代目となる気仙沼ソーティングスポットⅠが稼働を続けているが、竣工から32年が経過したことで、設備の老朽化、労働力不足、センター作業による身体的負担の大きさなどが課題となっている。
近年では、水揚げされた水産物の輸出強化のために、生産キャパシティの拡大とより高度な衛生・品質管理のニーズも増加。新たに当施設を建設することとなった。センターでは最新設備の導入により、省人化・省力化を進めてこれらの課題に対応するとともに、水産品の輸出事業を強化を実現している。
設備には、あらゆる魚種に対応可能な自動選別・凍結ラインを導入。鮮魚の選別から凍結、箱詰め後の積み上げまでの一連の流れを自動化し、作業の省人化・省力化を実現した。この自動化と当社最大クラスの凍結設備により、当施設では従来と同じ人員数で生産量を約3倍に増加させることが可能となる。
また、冷却設備にはアンモニア/CO2自然冷媒を使用。屋上には当社最大規模となる太陽光発電システムを設置するなど、SDGsの各種目標達成を念頭に置いた施設となっております。竣工式では、会長の吉川が建設に携わった関係者の皆様に感謝の意を表した。
竣工式に出席した菅原茂気仙沼市長も、「全国の水産業にとって気仙沼のヨコレイが頼もしい存在になると思う。気仙沼ソーティングスポットを起点として、ヨコレイが発展することを大いに期待したい」と述べた。