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ヨコレイ、「NewTon」採用の「福岡 ISLAND CITY物流センター」を竣工

2021年1月20日、横浜冷凍株式会社(ヨコレイ)は福岡県福岡市のアイランドシティ内に、「福岡 ISLAND CITY物流センター」を竣工したと発表。同センターの冷凍機には、株式会社前川製作所のアンモニア/CO2冷凍機「NewTon」シリーズが採用された。

環境配慮・省人化の工夫随所に

同センターの位置する福岡市・博多港は、沖縄(那覇港)や東南アジアなど、国内外の主要貿易港とのアクセスに優れ、各国から貨物が集まる輸入港としての機能だけでなく、近年では農林水産品の輸出取扱にも力を入れている。

 

中でもアイランドシティは、国際物流拠点としての港湾機能の強化がされており、日本各地と世界を結ぶマルチ・クロス・ポートとして、今後もさらなる発展が期待される。
 

「福岡 ISLAND CITY物流センター」はSDGsの 目標達成に向け、環境への配慮および省人化が施される。ヨコレイのサステナビリティビジョン 2030 のマテリアリティ「地球環境との共生」に基づき、屋上太陽光発電システムの設置、「NewTon」シリーズの採用など、温室効果ガス排出量の削減および自然冷媒導入率の増加を実現した。

  

また、貨物の長期保管に優れた自然対流冷却方式(Sittory2)の採用、カーゴナビゲーションシステムと連動した電動式移動ラックやトラック予約受付システムにより、省人化および円滑な入出庫を可能とし、荷主・従業員・ドライバーにとっても効率的な設備となっている。

  

こうした姿勢が評価され、同センターはヨコレイにとって5か所目となる物流総合効率化法(物効法)の認定を受けた。物流拠点・輸送網の集約などにより、物流の大幅な効率化を実現し、CO2の排出量を 68%、トラックの待機時間を 70%削減する効果が期待される。

 

1月20日に行われた竣工式では会長の吉川氏がコロナ禍の中、建設に携わった関係者の皆様に感謝の意を表し、「当社最大規模で最新鋭の物流センターであり、海の玄関口ともいえる博多港に拠点を構えることができました。ヨコレイは今後とも地区の低温物流網の構築に努力してまいります」と述べた。