2020年9月1日、いよいよ開催を迎えたバーチャル自然冷媒トレードショー(VTS)。オンラインの展示会にふさわしく、当日には日本だけでなく、海外から多くの企業がブースを構え出展することとなる。
前回の記事に続き、展示予定の海外メーカーから、注目の企業を厳選して紹介していきたい。
GEA Bockの新たなCO2コンプレッサー
ドイツのGEAのグループ企業、GEA Bockは同社のCO2対応の半密閉式レシプロコンプレッサーの新製品、HGX24 CO2 TをVTSに展示。
同機種は9kW〜21kWの小規模店向けシステムに対応し、6種類のラインナップを用意。-10℃〜35℃と幅広い温度帯で問題なく稼働可能である。
参考記事
GEA Bock to Feature New CO2 Compressor at Virtual Trade Show

断熱・冷却のハイブリッドシステムを備えたショーケースを展示するBAC
米国を拠点とするBaltimore Aircoil Company(BAC)はVTSにて、トリリウム断熱コンデンサーとハイブリッド冷却塔「Nexus」を大きなあ目玉として、VTSに展示する予定である。
トリリウム断熱に関する製品は、米国内での導入事例数が2,000に迫る。そのうちの数百がトランスクリティカルCO2システムをサポートするために働き、安定稼働に一役買っている。また2018年に販売されたNexusは、蒸発冷却・乾燥冷却の2機能を備えたソリューションを持ち、コンパクトさから多くのユーザーに高い評価を受ける。
参考記事
BAC to Showcase Adiabatic and Hybrid Cooling Systems at Virtual Trade Show

J&E Hallはシングルスクリューコンプレッサーを展示
英国の冷凍冷蔵機器メーカーのJ&E Hallは、アンモニア等自然冷媒を含むほぼすべての冷媒に適応した、シングルスクリューコンプレッサーを展示する。
130年以上の歴史で冷凍技術開発に努めてきた同社。同社製品は3種類のモデルそれぞれに4サイズを設け、多くの機器に対応できる柔軟性を持つ。
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J & E Hall to Highlight Single Screw Compressors at Virtual Trade Show

Seconの空冷式・水冷式両方に対応した炭化水素チラー
ドイツのSeconは、炭化水素チラーの特集ブースを用意する。空冷式・水冷式どちらにも対応したチラーはR290(プロパン)を採用。なお高温ヒートポンプにはR600a(イソブタン)が使用されているという。
空冷式ユニットは5kW〜1,200kWと幅広い容量に対応(水冷式は5kW〜900kW)、1〜4個の独立した冷媒回路を持つ。冷媒充填量を抑えることにも注力しており、回路あたりの充填量を4.9kg未満に制限。コンパクト型では最大2.5kgに制限されている。
参考記事
Secon to Feature R290 Chillers at Virtual Trade Show

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バーチャル自然冷媒トレードショー(VTS)は、自然冷媒ベースのHVAC&Rシステムおよび各種機器のメーカーが、グローバルな冷却市場で繋がり情報交換できるようにと開催を決定しました。
開催まで残り1週間となりましたが、現在も参加登録を受付中です。こちらより無料で登録できますので、ぜひ記念すべきオンラインイベントの第1回にご参加ください!