ドイツの職業訓練施設にCO2空調システム提供

バイロイト大学エネルギー技術センター(ZET、ドイツ・バイロイト市)は、職業訓練と研究のためにCO2を冷媒とする業務用サイズの空調システムを、クルムバッハ職業訓練校センター(BSZ、ドイツ・クルムバッハ市)に提供したと発表した。

最新技術を体験する機会に

このシステム建設は、ZETで行われた「FutureClimate – Development of Sustainable Air Conditioning Concepts」というプロジェクトの一環として行われた。バイエルン州環境・消費者保護省は、このプロジェクトに3年間で約24万ユーロ(約3,100万円)の資金を提供している。

 

ZETの代表であるフロリアン・エベルレ氏は、この空調システムは市場に投入されるものではないが、今回の研究プロジェクトではBitzer社との貴重な協力体制を構築できたと話す。

 

ビル用CO2空調機やヒートポンプは、市場では比較的珍しい存在だ。最近ではスイスのOEM企業であるBiaggini Frigoriferi社が、2021年にスイスのショッピングモールに2台のチラーを設置した例が挙げられる。

 

BSZのアレクサンダー・バティステラ所長は、設置された空調システムによって、BSZの生徒たちは最新の技術・ノウハウに触れることができるだろうと話す。 「将来のスペシャリストとして、このシステムを使い厳しいエコロジー要件を満たしながら、重要なエネルギー技術問題への理解を深めることができるのです」(バティステラ氏)

 

ZETは、「CO2空調システムは従来システムよりも、温室効果ガスの排出量がかなり少なく、環境負荷低減において大きな可能性を秘めています」と述べる。

 

ZETの試算では、ドイツの典型的な気候条件を仮定すると、CO2の利用により空調システムの温室効果ガス排出量を約26%削減するできるという。

 

現在予測されている電力分野における、再生可能エネルギーの拡大が実現すると仮定すると、CO2空調システムによって、2050年には温室効果ガスの排出量を現状より49%削減することさえ可能だと、ZETは協調する。

 

またZETの研究により、空調システムの運転に用いられる制御戦略が、温室効果ガスの排出量に大きな影響を与えることも判明している。

 

今回設置された空調システムによって、BSZの生徒たちは研究が提供する最新のノウハウに触れることができます。

クランバッハ職業訓練校センター(BSZ) アレクサンダー・バティステラ氏

 

参考

University Gives CO2 AC for Buildings to Vocational Training School in Germany
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

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