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TEKO社、2021年度受注は前年40%増。しかしフルフィルメントに課題

ドイツのメーカーでありとCO2のスペシャリストであるTEKO社は、2021年度内の受注量は前年比40%増と報告。一方で、現在新型コロナウイルス感染症の影響によるグローバルなサプライチェーン問題と、訓練されたスタッフの不足によりフルフィルメントは遅れているという。

人材確保に課題

TEKO社では、わずか4年前まで売上高の約30%をフロンが占めていた。現在の数字は、わずか5%。残りを占める自然冷媒システムの大半はCO2だが、アンモニアや炭化水素系の製品も生産している。

 

好調な受注の一方で、同社CEOのアンドレアス・マイヤー氏は「2021年9月時点での受注は来年」になると述べた。需要の増加に応じて生産規模を拡大するかどうかについて、マイヤー氏はその意向はあるとしつつ、訓練されたスタッフの人材確保には最低1年かかるとし、簡単な問題ではないとする。マイヤー氏は、ゆくゆくはシステム設計の簡素化と生産体制の効率化で、状況の改善が見込めるかもしれないと付け加えた。

部品の不足と価格の上昇

フルフィルメントの問題は、材料や部品の不足に起因する。「一部の部品が不足していますが、これは自然冷媒とは関係ありません」とマイヤー氏は指摘。材料・部品は市場全体で不足しており、その中でも特に制御機器は大きな影響を受けているという。

 

マイヤー氏によれば、新型コロナウイルス感染症により、金属やその他の納入品の材料価格が上昇しているという。部品で約10%、熱交換器で 約 10〜15%、鉄鋼品関連は最大25%の価格上昇をしているのが現状だ。これらから、TEKO社が収益性を維持するために自社の価格を上げざるを得ないことも意味する。

 

「来年の半ばまでには価格が下がることを期待していますが、それ以前には大きな問題はないと思います。お客様にとっての最大の問題は、価格の上昇ではなく製品配送を軌道に乗せることだと考えています」(マイヤー氏)

新たな投資への期待

マイヤー氏は自然冷媒業界の将来について前向きに考えており、多くの新規投資や大手企業による企業買収が行われていると見ている。実際、自然冷媒の分野は欧州がリードしているが、成長産業として世界中にも広がっている。

 

自然冷媒を使った「ダーティクーリング」から「クリーンクーリング」への転換は、より環境にやさしく、将来性のあるソリューションを提供したいというTEKO社の思いだけでなく、10〜12年前からエンドユーザーからの要望があったことも背景にあるとマイヤーは説明する。自然冷媒に早くから関心を寄せていた企業のひとつとして、ドイツのディスカウントストア「ALDI」を挙げた。

 

将来的には、エアコンが自然冷媒の次の成長分野になるとマイヤーは考える。EU Fガス規制と、おそらくはEUのREACH化学物質規制の更新により、欧州ではフロンの使用継続に「二重の圧力」がかかる。大手企業は、こうした動向によって変化の必要性に目覚めつつあるとマイヤー氏は言う。

参考

TEKO’s Orders Increased by 40% in 2021, But Fulfillment Lags
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:タイン・スタウルホルム

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