トランスクリティカルCO2システムの開発メーカーとして知られるTekoは、現在空調市場に対するCO2システムソリューションの可能性に着目する。2020年9月1日〜2日にて開催されたshecco主催のバーチャル自然冷媒トレードショー(VTS)にて、同社はウェビナーで自社の展望を語った。
なお、VTSの資料は、現在もこちらからアクセス・登録により入手可能である。
空調市場に参入を宣言
Tekoのアンドレアス・マイヤー氏は、今日までCO2は冷媒として、小売業および産業用冷凍冷蔵業にて活躍してきたが、安全性、エネルギー効率、潜在的な投資回収率を加味すると、空調でも大きな恩恵に与れるという。
「自然冷媒で完全にカバーできる『空調』ソリューションは必ず存在します。その大きな市場の一役を担う存在を、我々は目指します」
Teko アンドレアス・マイヤー氏
CO2の優位性変わらず
Tekoは2004年より、CO2製品の製造を開始。現在の同社製品の90%以上が、CO2冷媒使用のものである。充填量引き上げによりにわかに注目を集めるR290(プロパン)に対しても、安全面への懸念を示す事業者は少なくない。故にCO2は依然として、空調を含む多くの市場の課題に対する、解決策を提供できる冷媒だとマイヤー氏は述べた。
参考記事