Viessmann、R290ヒートポンプで英国住宅に「未来型」ソリューションを提供

Viessmann、R290ヒートポンプで英国住宅に「未来型」ソリューションを提供

ドイツのメーカーであるViessmannグループは、英国の既存住宅における家庭用ボイラーの容易な置き換えを目指し、「未来型」ソリューションとしてR290を使用したモノブロック型の空気熱源ヒートポンプ2機種の発売を発表した。

設置しやすく機器転換も容易に

2022年5月から英国で販売を開始した、Viessmannの壁掛けタイプの「Vitocal 150-A」と床置きタイプの「Vitocal 151-A」は、いずれも設置が容易で最大流水温度が高い(70℃)、床暖房の設置が必要ない、既存のラジエーターを利用することができるといった特長がある。

 

Viessmannによると、これまで分離していたシステム要素をモノブロックの室内機(IDU)に統合することで、両機種とも設置が容易になり、設置時間を約2時間短縮することができると説明。IDUはコンパクトな設計のため、市場にある他のヒートポンプと比較して、家庭内で占めるスペースが60%少ないという。「Vitocal 150-A」「Vitocal 151-A」のCOPは4.9〜5.0で、暖房能力は10、13、16kWが用意されている。

 

「ボイラーの交換時期が近づくと、より多くの人が再生可能な代替手段を求めるようになります。今回販売するヒートポンプは、この拡大するニーズに答えるのに役立つことでしょう。エンドユーザーは、ボイラーのように熱を供給する効率的で環境に優しいソリューションを得ることができ、エンジニアは、より簡単かつ迅速に設置できるユニットを得ることができます」
(Viessmann マーケティングディレクター ダレン・マクマホン氏)

 

欧州の産業用ヒートポンプ政策の必要性

「Vitocal 150-A」や「Vitocal 151-A」、そしてViessmannの他のR290ヒートポンプのような気候に優しい製品は、同社自身の排出量目標の達成に貢献するだけでなく、欧州の脱炭素化においても重要な役割を担っている。

 

Viessmannのグローバル広報・持続可能性担当副社長アリックス・シャンブリス氏は、最近EURACTIVに寄稿した論文で、「REPowerEU計画」における持続可能なヒートポンプの重要性について述べ、ヨーロッパの産業ヒートポンプ政策の策定を呼びかけた。

 

「ヒートポンプのように、環境に優しい効率的なソリューションをより早く普及させることで、暖房用ガスを削減することが必要です。暖房部門は、明らかに化石依存を削減する際の成功の鍵を握っています」(シャンブリス氏)

 

欧州の脱炭素化は「指数関数的な変革」であり「巨大な挑戦」であるとしながらも、シャンブリス氏は楽観的な姿勢を示す。同氏は、欧州の暖房セクターは「イノベーションと地域の価値創造のための力」であると強調した。

 

この変革を支援するため、Viessmannは最近、ヒートポンプを中心としたグリーンソリューションのポートフォリオを強化するために、今後3年間で10億ユーロ(約1,355億円)を投資する計画を発表。これにより、Viessmannは欧州の地政学的なエネルギー自立を強化したいと考えている。

 

シャンブリス氏は、ヒートポンプをはじめとするグリーン・ソリューションの超高速展開を呼びかけるとともに、自然冷媒の採用の重要性を強調し、「見逃せない機会」と呼びかける。「これからの課題は、100年に一度の挑戦です。エネルギー安全保障、気候、欧州の競争力のトリプルウィンを実現するために、力を合わせましょう!」(シャンブリス氏)

参考

R290 Heat Pumps from Viessmann Offer ‘Future-Proof’ Solution for UK Homes
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

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