ノルウェー出資の「INDEE+」、CO2の知恵をインドへ

ノルウェー出資の「INDEE+」、CO2の知恵をインドへ

ノルウェー外務省が資金提供する新しい包括的研究プロジェクト「Future Refrigeration India (INDEE+)」が、今秋より開始。インドの冷凍・空調分野がCO2システムを含む、より環境に優しい技術に移行するのを支援することを目的に2024年まで継続して実施される予定だ。

CO2への飛躍

「INDEE+」は、HFC冷媒の全世界的な段階的削減を求めている「キガリ改正の目標達成」が目標であると、プロジェクトのコーディネーターであるノルウェー科学技術大学(NTNU)のウェブサイトに記載されて。 インドは2021年9月に、キガリ改正を批准している。

 

「INDEE+」は複数のパートナーで構成されている。

  • ノルウェー
    NTNU
    ノルウェー環境庁(NEA)
    SINTEF Energy Research
    SINTEF Ocean
  • インド
    Council on Energy, Environment and Water (CEEW)
    Indian Institute of Technology (IIT)
    Indian Institute of Science (IISc)
    Central Institute of Fisheries Technology (CIFT)
    Biria Institute of Technology and Science

 

NTNUによると、「INDEE+」は目標達成のためにさまざまな分野の意思決定者に知識を伝達するため、行動を調整し、トレーニングコースや実証サイトを提供することを目的としている。さらに、低GWP冷媒の規制上の問題点を明らかにし、インド市場でのアクセスを可能にすることも目的としている。

 

「INDEE+」のプロジェクト責任者であるNTNUエネルギー・プロセス工学科のアーミン・ハフナー教授によれば、同プロジェクトではCO2実証実験も行われる予定だ。

 

ハフナー氏は、ノルウェーのベンダーやプロセス産業は、漁船や陸上施設でのCO2冷凍技術の利用を先導していると語る。そのノウハウをインドに移転して、R22からCO2への「飛躍」を実現したい考えだ。

 

先週、The Hindu紙は、CIFTがINDEE+プロジェクトに参加し、水産物分野での移行を支援していると報じた。紙面では、このプロジェクトはCO2ベースの冷蔵・暖房システムを促進し、現在の冷媒を自然でクリーンかつ安全な冷媒に置き換えることを意図していると報じられている。

 

「INDEE+」では、ホテルも重点分野に含まれている。CO2ヒートポンプチラーには多くの可能性が秘められていると、ハフナー氏は言う。近いうちに、ホテル向けのCO2関連のデモサイトも公開される予定だ。

 

「INDEE+」は、インドのスーパーマーケット分野のCO2化にも取り組む。現在、大手チェーン店と最初にCO2機器を導入する場所を決定するための、協議を進めている段階だ。 「INDEE+」 はこれまでのHVAC&R関連プロジェクトとは異なり、システムはすべてインド国内で製造される。

 

私達は全てのエンドユーザーにこれらのシステムを供給できるよう、地元のベンダーを全力で支援します。

NTNU アーミン・ハフナー氏

 

インドのパートナー機関は、「INDEE+」のタスクにのみ従事する2人の科学者を採用。NGOであるCEEWは、インド政府のさらなる行動の加速を追求し、「インドがCOP26にて宣言した冷凍分野に関するコミットメントを、より早く達成できるようにしたい」とハフナーは語った。

参考

Norway-Funded INDEE+ Project to Transfer CO2 Knowledge to India
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:マイケル・ギャリー

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