Global Cooling Prizeに輝くのは誰か?

国際的に優れた冷却システムに送られる「Global Cooling Prize」にて、ファイナリストの8社が選出。2021年3月のオンライン式典にて、受賞者が決まり100万ドルの賞金が授与されることとなる。

 

同賞は2018年11月に、「地球環境配慮かつ高効率の住宅用冷却ソリューションの開発を促進する」ことを目的として発足された。主催者にはインド科学技術省や米国ロッキーマウンテン研究所(RMI)、そして世界のクリーンエネルギー開発を促進するために設立された、世界24カ国とEUにより構成されるグローバルイニシアチブ「Mission Innovation」が含まれる。

 

ファイナリストに選出されたのは、Godrej-Boyce、S&S Design Startup Solution、Transeara、Kraton Corporation、M2 Thermal Solutions、Barocal、Gree、Daikinの8社。ファイナリストのうち、Godrej-BoyceとS&S Design Startup Solutionの2社はR290(プロパン)システムを採用。またKratonCorporationとM2 Thermal Solutionsは、水冷媒を使用。そしてBarocalは有機固体材料(ネオペンチルグリコール)を利用している。

2021年のRAC市場への影響

これらのシステムは2020年10月でフィールドテストが完了し、2021年1月までラボテストを実施する。その後、2021年3月のオンライン式典で受賞者が決定される。今回の受賞が、来年のRAC市場にどう影響するか。RMIのシニアフェローであるイアン・キャンベル氏に、「Global Cooling Prize」の受賞者発表が、2021年のRAC市場へ与える影響を次のように考える。

 

「ファイナリスト達のプロダクトは、3種類のプロトコルでテストを行い、『気候への影響を従来の1/5にする』という賞のしきい値目標に対して、どの程度パフォーマンスを発揮できるか実証している段階です。

現時点において、彼らが提示するプロダクトの持つ性能を知ること。

これにより、政府関係者や関係各社は現時点におけるRACのパフォーマンスの上限を知ることができます。そして彼らは、政策立案および市場に投入すべき製品の基準を判断できるようになるのです」(キャンベル氏)

 

同氏は次のステップとして、当面はファイナリスト達が誰もなし得なかったような高いパフォーマンス基準を示し、優勝者に100万ドルの小切手を渡す過程を楽しむことだと話した。

その先のステップは、誰が受賞者となるかでステップが変わります。この成功を糧として、商品化に向けた投資を確保するのか。あるいはすぐに製品ポートフォリオの作成をはじめるのか。2021年3月の授賞式時に、すべての疑問に答えられることでしょう。

RMI シニアフェロー イアン・キャンベル氏

参考記事

Cooling in 2021: Who Will Win the Global Cooling Prize?