2021年2月17日〜2月19日の3日間、千葉県・幕張メッセにて「スーパーマーケット・トレードショー2021(SMTS2021、主催: 一般社団法人新日本スーパーマーケット協会)」が開催された。新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言のなか、完全登録制で入場者を制限する形で26,385名が来場。レイテック株式会社は、2020年の変化で生まれた消費者ニーズに適応した提案で、炭化水素の内蔵ショーケースを大幅に伸ばした。
巣ごもり需要で生まれた新たなニーズ
例年より、R290、R600aをそれぞれ使用した内蔵ショーケースを展示しているレイテック。今回も昨年と同様に、AHTとドイツのショーケースメーカー・LIEBHERRの商品をそれぞれ展示した。商品戦略部 部長の加藤 昌彦氏は、現在同社の販売製品の約9割が炭化水素であると語った。

2020年は新型コロナウイルスで多くの業界が影響を受けたが、レイテックのショーケースの販売台数は「伸長」傾向にあったという。それを支えたのが、コロナ禍で生じた消費者ニーズの変化だ。
同社の販売の大半を占めるのはAHTだが、コロナ禍の生活様式の変化を受けて、小型のショーケースを中心に製品展開するLIEBHERRの伸びも大きかったと加藤氏は言う。レイテックが取り扱う製品は扉付きのタイプが中心だが、それも商材の衛生面を保つ上で高い評価を受けている。
新しい生活様式への変化に伴い、テイクアウト・デリバリー需要も増している。ファミリーレストランを運営するロイヤルホスト株式会社では、店舗の味を食卓で楽しめるよう、店舗およびオンラインで商品を購入できる「ロイヤルデリ」を展開。店舗のテイクアウト需要に対応できる小型ショーケースとして、LIEBHERRの商品をレイテックが販売している。

大きく来場規模が縮小した「SMTS2021」だが、その分目的が明確な来場者が多くブースを訪問するなど、メリットもあるという。今後の製品プロモーション施策として、ダイレクトメールや3Dのオンラインブース、VR活用を検討中である。