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【SMTS2021】アメフレック、「Boss mini」でエンドユーザーの選択肢広げる

2021年2月17日〜2月19日の3日間、千葉県・幕張メッセにて「スーパーマーケット・トレードショー2021(SMTS2021、主催: 一般社団法人新日本スーパーマーケット協会)」が開催された。新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言のなか、完全登録制で入場者を制限する形で26,385名が来場。株式会社アメフレックはブースにて、実機にてCO2冷凍機システムを展示した。

昨年より大きく変化した要因

配管、継手、リークシール剤等多彩な製品を取り扱うアメフレック。ブースの一角には、パナソニック株式会社のCO2馬力冷凍機「OCU-CR1001VF」と、CAREL Japan株式会社のモニタリングコントローラー「Boss mini」の実機を展示。CO2冷凍機システムのエリアを作成し、次世代システム提案を行った。

 

機器販売本部 商品開発部 部長の田中宏明氏によれば、「Boss mini」はパナソニックCO2冷凍機との通信に対応しているだけでなく、多彩な汎用制御機器との組み合わせもでき、エンドユーザーが使用する機器メーカーに縛られず、簡単に遠隔監視や制御を行えるシステム構築が可能だ。

 

機器性能という背景に加え、田中氏はここ数年で国内のノンフロンに対する意識が大きく変化したことも、躍進の要因と指摘する。海外ではグローバルスタンダードとして定着しつつあるCO2冷媒システムだが、慎重を期す日本人の性格ゆえか、圧力の高さ・配管技術の難易度等を深刻に考えるユーザーも少なくない。

 

それに対して、アメフレックはトレーニングや現場経験など、正しい知識とノウハウがあればCO2使用に大きな問題はないとし、積極的に設備提案してきた。とはいえ、いきなり大容量の大型冷凍機器をCO2として運用するのは心配という声も、決して否定できない。

  

そのため、私達はまず今回展示している10馬力冷凍機のような小さなシステムで、ノンフロンに慣れてみてはどうかと提案してきました
株式会社アメフレック 機器販売本部 商品開発部 部長 田中宏明氏
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こうした提案と時を同じくして、国内の大手企業もサステナブル(特に地球温暖化対策)を意識した理念・ビジョン等を掲げ、環境性も経済性も高いノンフロン冷凍機の採用に続々と乗り出している。「新型コロナウイルス感染症拡大により環境対策を検討する時間が生まれたことも、大きな理由のひとつと言えます」(田中氏)

 

これから、CO2がスタンダードな選択肢であるという認識を若い世代にも浸透させるため、さらなる認知拡大を目指したいと田中氏は回答した。

 

CO2馬力冷凍機「OCU-CR1001VF」、モニタリングコントローラー「Boss mini」の実機