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PHC、炭化水素採用薬用冷蔵ショーケース・保冷庫を発売

2021年7月29日、PHC株式会社は医療機関および研究施設向けに、炭化水素冷媒とインバーター制御コンプレッサーを搭載した、薬用冷蔵ショーケースおよびフリーザー付き薬用保冷庫の発売を発表した。

環境負荷低減と冷凍・冷蔵環境の両立

創薬やライフサイエンス研究の進展によってバイオ医薬品やワクチンなどの保存要件が複雑になるとともに、より厳格な温度管理を要する医薬品が増える中、それぞれの医薬品に適切で安定した温度帯で、より正確に保存するコールドチェーンが必要とされている。加えて、国際連合が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた世界的な取組みの推進に伴い、地球環境に配慮した製品がこれまで以上に求められている。

 

今回発売の薬用冷蔵ショーケースおよび薬用保冷庫は、医療機関や創薬・ライフサイエンス研究で使用される冷凍・冷蔵医薬品や貴重な試料を安心して保存できるだけでなく、エネルギー消費を抑制し、地球環境への負荷の低減にも貢献すると同社は発表。

 

インバーター制御コンプレッサーによる温度変動の低減のほか、新しいキャビネット設計による庫内温度の均一性の向上など、より高精度の温度制御を実現するために新たに改良を両製品に加えられた。

 

庫内の温度変化による警報やドア開閉履歴の自動保存を通じて庫内温度を継続的にトレースし、ログデータをUSBに出力することで医薬品の温度管理状態をエビデンスとして残すことも可能である。両機種の発売を通じて、PHCは環境負荷低減に取り組みつつ、医薬品や試料の保存基準に適合する、より安定した冷凍・冷蔵環境を実現したい考えである。