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ノルウェーの郵政公社が物流センターにR290ヒートポンプを採用


ノルウェーの郵便公社は、ノルウェー北部のトロムソにある新しい物流センターに、イタリアのEuroklimat社のR290ヒートポンプ2台を採用した。Euroklimat社のエキスパート・エリア・マネージャーのロベルト・ルッチ氏がLinkedInに投稿した内容によると、同ユニットは2021年11月、雪の降る状況下で設置され稼働を開始した。

暖房・冷房両用途で活用

2台のヒートポンプは、空間暖房と家庭用温水の予熱を担い、夏には冷房として活躍する。各ユニットは、周囲温度が-3℃の場合で75kWの暖房能力を持ち、40~45℃の温水を供給。同条件のシステムCOPは3.19で設計されていると、ルッチ氏は言う。冷房使用時は90kWの能力を持ち、周囲温度26℃で12~7℃の冷水を供給する。

 

ヒートポンプには、半密閉式のレシプロコンプレッサーとインバーター駆動の制御装置、ECファンと電子膨張弁を搭載されている。

 

ノルウェー政府の調達規則では自然冷媒が規定されているため、郵政公社もFガスを検討材料に入れていなかったという。その上で、用途や必要な容量、システム柔軟性を考慮すると、R290が最適なソリューションだったとルッチ氏は説明する。ノルウェーでヒートポンプが活躍するもうひとつの要因は、水力発電所で作られるグリーン電力が豊富にあることです。

 

Euroklimat社のプロパン機器は、フランスの酪農家が2021年8月に、チーズ製造現場用として3台のR290チラーを採用して話題となっている。

参考

Norwegian Postal Services Choose R290 Heat Pumps for Logistics Center
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:タイン・スタウルホルム

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