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ニチレイロジグループ、2030年代半ばの「全面自然冷媒化」を目指す

株式会社ニチレイは、2022年12月6日に本社(東京都中央区)でニチレイグループ年末記者会見を開いた。記者会見には、ニチレイの社長 大櫛 顕也氏をはじめ、各事業会社の代表が列席した。

 

同社代表取締役社長の大櫛 顕也氏は、2022年度から24年度までの3年間を対象とするグループ中期経営計画『Compass Rose2024』について言及。ニチレイグループの『長期経営目標2030年』の実現に向けて、大櫛氏は事業変化を新たな機会・チャンスと捉え、サステナビリティ経営の加速と資本効率を追求し、新たなステージを目指すと語った。

 

大櫛氏は記者会見にて、「5つの重要事項(マテリアリティ)」についてのグループの取り組みを説明。その一つである「気候変動への取り組み」について。2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、CO2排出量削減をグループKPIにしている。国内Scope1(自社の事業活動での燃料使用に伴う直接排出量)とScope2(企業が外部から購入する電力・蒸気・熱に関する間接排出量)について、2015年比で2024年度は30%、2030年度は50%の削減を目標とする。

 

現在進めている中期経営計画にて、ニチレイグループは300億円近い環境投資を計画。食品工場や物流センターでの太陽光発電設備の設置や、再生可能エネルギーの調達、自然冷媒への切り替えによる脱フロン化を進める。脱フロン化は、ニチレイフーズが今期60%までの進捗でり、2030年までに完了予定だという。

 

ニチレイロジグループは、国内外施設で50%強まで自然冷媒化が進んでいる。ニチレイロジグループ本社の代表取締役社長の梅澤 一彦氏は、2030年に75%、2030年代半ばには全面自然冷媒化の予定であり、少しでも早く切り替えを完了したいと述べた。大櫛氏は「環境と調達は、特に優先度を上げて取り組みを進めている」と説明した。