2021年7月2日、三菱重工サーマルシステムズ株式会社は、欧州現地法人のMitsubishi Heavy Industries Air-conditioning Europe, Ltd.(MHIAE)を通じて、1台で空調機と業務用CO2ヒートポンプ給湯機「Q-ton」の制御を可能としたビル用空調機向けセンターコンソールの新モデル「SC-SL4-AE2(多言語版、課金機能なし)」および「SC-SL4-BE2(多言語版、課金機能あり)」を、欧州市場向けに7月から発売すると発表。その後は、順次他市場へも展開予定だとした。
「SC-SL4-AE2」「SC-SL4-BE2」によって複数機器の集中制御とビル全体の省エネ管理を可能とすることで、海外における空調機および業務用給湯機の、さらなる販路拡大につなげたい考えである。
ビル空調に最適なCO2ソリューションを提案
今回の新モデルでは、従来機「SC-SL4」にQ-tonの接続機能を追加したことにより、ビル管理者による空調機と給湯機の一元的な集中制御を可能とした。タッチパネル式のセンターコンソール1台につき、最大128台までの空調機を制御できる従来の機能に加え、専用インターフェースを併用することで最大16台までのQ-tonを同時に集中制御できる。
インターネット接続によるPC、タブレットを使った空調機やQ-tonの制御・管理も可能だ。過去1ヵ月分の運転時間表示機能や、外気温に合わせた設定温度の自動変更機能も搭載。SC-SL4-BE2は、ビルの保有者や管理者が物件の空調機利用に対して1分単位で課金できる機能も有している。