2020年12月1日、三菱重工冷熱株式会社はCO2コンデンシングユニット「C-puzzle」の大容量モデルとなる80馬力タイプ「C-puzzle80」を、2021年夏から販売開始すると発表した。これまで計3種類だったラインナップに、新たなモデルが追加されることとなる。
大容量化・小型化でニーズ拡大へ
同社の「C-puzzle」シリーズは、三菱重工サーマルシステムズ株式会社で開発、生産される独自のスクロータリー二段圧縮機を搭載し、高効率化・低騒音化を実現。ガスクーラーと圧縮機ユニットを一体化させた設計により、配管工事の負担低減にも配慮されているのが特徴だ。
2017年の10馬力タイプに始まった同機種のラインナップは、2020年12月までに20馬力、40馬力と拡大を続けてきた。冷凍冷蔵の保管用途に加え、大容量モデルの販売により、食品の冷却凍結、製氷といったニーズにも応えられるようになる。
三菱重工冷熱は2020年10月1日、アンモニア/CO2自然冷媒冷却システム「C-LTS」シリーズの小型・軽量化モデルも市場へ投入することを発表した。同社の大型化・小型化両面での製品戦略が、2021年に大きな飛躍を見せることとなるだろう。