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北米

前川製作所の低充填アンモニア冷凍機 、「AHR Expo」で注目

株式会社前川製作所の北米拠点であるMayekawa USA社は、2022年1月31日~2月2日までラスベガス・コンベンション・センターで開催された「AHR Expo」に、水冷式アンモニアチラー「FUGU mCHILLER」を米国で初めて出展した。

コスト性能、省スペース性で高く評価

Mayekawa USA社は、欧州での大規模な工場テストを経て、昨年末にFUGU mCHILLER水冷式アンモニアチラーを米国市場に投入。同意者のエネルギー部門マネージャー、トロイ・デイビス氏は、来場者から高い注目を集めたと話す。

 

同製品は、標準的なHFCやHFOの冷凍機に対抗するために、前川製作所の北欧チームが欧州市場向けに開発したものだ。デイビス氏は、製品の優れたコスト性に言及し、すぐにでも市場で稼働可能だと自信をのぞかせた。

 

「FUGU mCHILLER」は、アンモニア冷媒の充填量が非常に少なく、コンパクトな設計であるという点から、設置業者など多くのエンジニアが関心を持って製品を見学したという。

 

食品加工事業に携わるエンドユーザーも、プロセス冷却等で活用でき、かつ工場内で組み立て可能な機器という点で、FUGU mCHILLER」を高く評価する。

 

2022年3月時点で米国での設置はないが、同製品に関してワイナリー、醸造所、食品加工向上、大規模な地域冷房やキャンパス向けとして問い合わせを受けている段階だ。

ヒートポンプへの高い関心

デイビス氏は、ここ数年発表されているオール電化の流れ、二酸化炭素排出量の削減目標により、米国では自然冷媒を使用したヒートポンプへの関心が高まっていると話す。特に、米国ではCO2とアンモニア双方が、市場に浸透しつつあるという。

 

特に、大容量のアンモニアヒートポンプは建物内の温水暖房システムや、大規模なキャンパス、大学、食品・飲料加工会社の給湯システム等で市場を開拓している。デイビス氏の説明では、こうした自然冷媒採用の産業用・工業用ヒートポンプの需要が、さらに他管理を見せていることを感じられた。

参考

Mayekawa’s Low-Charge Ammonia Chillers Draw Interest at AHR Expo
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:デビン・ヨシモト

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