アンモニア/CO2の自然冷媒冷凍機「NewTon(ニュートン)」を皮切りに、数多くのノンフロン・省エネに強い製品を世に送り出す株式会社前川製作所。2018年にリリースされたアンモニアチラーも、食品工場での活躍に期待が集まる。
鹿児島のチキン工場で安定稼働中
前川製作所が2018年秋にリリースした、アンモニア冷媒採用のゼロポイントチラー。0.5℃の冷水による循環型冷却システムは、197kWの冷却能力を有する。冷水管には大口径SUS管が採用され、洗浄性に優れ、異物が詰まりにくくなっている。
ゼロポイントチラーの最初の導入事例は、2019年1月。鹿児島県内のチキン処理場に採用された。チキン加工工程に必要な大量の冷水をゼロポイントチラーで供給する。同工場の事例のように、食鳥業界の要とも呼べるチキン処理場では、設備の経年劣化に伴う更新需要が高まっている。そこにノンフロンかつ省エネ性の高い、同社のゼロポイントチラーが選ばれているのである。
同製品は、環境省による補助金制度「脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業」にも、1件の交付実績を持つ。
すでに1年以上稼働している工場もあるなか、省エネ実績やフロン機との比較などの報告も楽しみだ。
