2022年6月7日(火)〜10日(金)にて、アジア最大規模を誇る「食の技術」総合トレードショー、「FOOMA Japan 2022」(主催:一般社団法人 日本食品機械工業会)が開催されている。
業界を代表するメーカー各社の最新動向が窺える本展示会。株式会社前川製作所は、自社の主力商品である「NewTon」の新世代機を展示し注目を集める。
数々の改良が加えられた「NewTon」第4世代
前川製作所は、「FOOMA JAPAN 2022」にてアンモニア/CO2冷凍機「NewTon」を展示。今回展示されたのは、2022年から販売を開始した同社の第4世代モデルだ。新型モデルは、合計4種類のラインナップが用意されている(「R-6000、F-600、R-3000、F-300)。

新型「NewTon」は、大きく6点の改良がおこなわれている。
- 冷凍能力の5%向上
- 3dBの騒音低下
- アンモニア専用のベローズ弁を採用
- レイアウト見直しにより、12%のサイズダウン化に成功
- アンモニア充填量を10%削減(21㎏→19㎏へ)
- 使用者が使いやすいようにレイアウトを改善
こうした改善により、従来シリーズ以上の利便性向上、作業効率改善、冷媒漏えいリスクの低減、省スペース化などを実現した。
「NewTon」シリーズは、2008年~2021年までで累計2700台が発売されている。同社ソリューション事業本部 食品部門 営業グループ課長の藤垣 則仁氏は、2023年までに「NewTon」の累計販売台数を3,000台まで伸ばしたいと語った。
また、前川製作所は予兆診断機能対応ブライン冷凍機「スマートチラー」を販売しており(冷媒にはアンモニアを使用)、こちらが空調用途として活用できるのではないかと、藤垣氏は話す。
「COPEL」も順調
前川製作所が2019年より販売開始した、CO2冷凍機「COPEL」も順調だ。2022年6月時点で累計60台の販売実績があるが、今年も例年以上の引き合いがあるという。
2021年末より全国で稼働開始した中型機「F140」は、12月~4月でフロン機よりも30%以上の省エネを実現しているという。これから夏本番に入るなか、この数字がどう影響されるかが注目だ。

2022年4月からは新機種「F70」も販売された。法廷能力が19.8トンと、高圧ガス保安法の届け出が不要であることから、エンドユーザーも使いやすい規模となっている。
「NewTon」と「COPEL」は、一般社団法人環境共創イニシアチブ(略称:SII)が執行する補助金事業、令和4年度 先進的省エネルギー投資促進支援事業の補助対象である『(A)先進事業』先進設備・システムに採択されている。
前川製作所は、近年オンライン展示会にも力を入れている。「FOOMA JAPAN 2022」で展示されている製品やパネルは、「MAYEKAWA Online Expo」で閲覧可能だ(画像をクリックするとサイトが開ききます)
