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前川製作所、令和4年度デマンドサイドマネジメント表彰「一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞(機械部門)」を受賞

一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターの令和4年度デマンドサイドマネジメント表彰の受賞が決定し、2022年6月2日にて表彰式が開催された。同表彰にて、株式会社前川製作所のノンフロン自動製氷システム(プレートタイプ)「ECONICE-P」が、「一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞(機械部門)」を受賞した。同賞は前川製作所とアイスマン株式会社との共同受賞となる。

環境配慮性、省エネ性を高く評価

デマンドサイドマネジメント表彰は、「電力負荷平準化システム」の一層の普及および社会への啓発を図ることを目的に、電力負荷平準化に資すると認められる機器および総合システム(電力負荷平準化システム)を広く公募し、そのうち特に優れたものを表彰するものだ。前川製作所が受賞した機器部門は、電力負荷平準化に資するヒートポンプ機器および周辺機器が対象である。

 

アイスマンと共同開発したプレート氷専用のノンフロン自動製氷システム「ECONICE-P」は、アンモニアと二次冷媒にCO2を用いて冷却する、間接冷却方式を採用。高効率化により、消費電力を最大50%削減し、冷凍機油を用いないため経年劣化も少ない。

 

「一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞」の受賞理由としては、以下の3点が主に上げられた。

  • 省エネ効果と製氷性能を高めたことにより、単位エネルギー当たりおよび単位時間当たりの製氷量が向上し、従来以上に電力負荷平準化への寄与度が高い設備を実現したこと。
  • 従来の直膨方式フロン冷媒製氷機に対して、自然冷媒(一次冷媒にアンモニア、二次冷媒に CO2)を用いた間接冷却方式で高効率な自動製氷システムを実現しており、地球温暖化対策、脱炭素化に貢献できること。
  • CO2の間接冷媒方式に適した高圧設計及び最適な冷媒回路などの最新技術を盛り込んだ新開発の結氷板で、不純物が少なく透明で密度が高い高品質な氷を製造できたこと。

 

「ECONICE-P」は、横浜冷凍株式会社(ヨコレイ)が2021年8月に竣工した、「平戸アイスファクトリー」(長崎県平戸市)にも採用されている。同施設の「全自動・無人化・24時間稼働製氷工場」のコンセプトにも、その省エネ性や運転性能の高さで貢献する。