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豪州&ニュージーランド

Woolworths、猛暑地域へ TCCO2を導入

2021年12月、オーストラリアのスーパーマーケットチェーンであるWoolworths社は、アデレード西郊にあるフルハム・ガーデンズに新規オープンしたスーパーマーケット(敷地面積:3,200m2)に、最新のトランスクリティカル(TC)CO2システムを導入した。今回の導入には、猛暑と熟練した技術者の不足という2つの課題に直面した。

周囲温度45℃に対応

Woolworths社は、これまでに40台以上のTCCO2システムを導入してきたが、南オーストラリア州での導入は今回が初めだったという。そのため、熟練した技術者や技術の供給など、現地でのサポート体制を整える必要があった。

 

今回のプロジェクトに携わった同社のナショナル・サステナブル・エンジニアリング・マネージャーのダリオ・ファーリン氏は、問題解決のために社内のプロジェクトチーム、技術サプライヤー、地元アデレードの建設会社の協力のもと、数日間にわたるTCCO2技術の研修を開催した。現地でサポートクルーを育成したことで、現場を最高の状態でスタートさせることができたとファーリン氏は話す。

 

今回、プロジェクトに参加したのは地元アデレードの設置業者、Sims Refrigeration社だ。TCCO2システムは、スウェーデンの冷凍システムメーカーBeijer Ref社のオーストラリア製造部門、SCM Ref Australia社が供給した。

 

現地の技術者確保の次に大きな課題となったのが、アデレードの気候だ。アデレードはオーストラリアの中でも特に気温が高く、夏には数日連続で40℃を超える熱波が発生することもある。2021年も例外なく、猛暑日が続いているという。そのため、設置されるシステムには周辺温度45℃を想定し設計された。

 

今回のシステム設計ではこれらの条件を考慮して、ガス冷却器の断熱プレクーラー、ガス冷却器の出口温度が高いことを考慮した適切なサイズのコイルとファン、そしてパラレルコンプレッサー等を採用している。

 

ファーリン氏はこれまでにも、断熱冷却システムが高い周囲温度でのTCCO2システムのエネルギー使用量を管理するための鍵となることを説明してきた。しかし同時に、断熱冷却システムに使用する水の供給力と持続可能な消費量も、非常に重要な検討事項である。

 

ファーリン氏は、オーストラリアの多くの地域や一部の首都では、塩化カルシウムの量は最大許容値を超えることがあるため、未処理水はガス冷却器の断熱冷却のようなプロセスには適していないと話す。そのため、別途水処理システムを用意する必要があると付け加えた。

参考

Master Class on CO2 Helps Woolworths Meet Staffing Needs in Hot Australian Location
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:デビン・ヨシモト

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