株式会社マルハニチロ物流は、2011年より同社のCSR活動の一環として、自然冷媒機器の導入を推進。2020年度も環境省の補助事業を活用し、このたび「唐津物流センター」にも自然冷媒冷凍機が採用されることとなった。導入予定の拠点も含め、同社の省エネ型自然冷媒冷凍機器を導入した施設は(今後の設置予定を含め)19拠点に達することとなる。
堅実に脱フロンを推進
マルハニチロ物流は「環境・省エネの取組」の一環として、2011年度より脱フロン化、ならびに省エネ型自然冷媒機器への設備更新を行ってきた。豊海物流センターの設備更新を皮切りに、既存センター・新設センター両面にて、脱フロン化を推進。
その多くで同社は、環境省が実施する補助事業を活用。2020年度「脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業」の第1次公募では野田事業所の一部設備更新および、名古屋物流センターの新設を申請。第3次公募では、唐津物流センター設備更新に関する補助事業を申請し、それぞれ採択されている。
第1次公募で採択された野田事業所は、既存のR22冷凍システムから、日本熱源システムのCO2直膨冷凍機「スーパーグリーン」シリーズより、「SG-F3S」「SG-F3」「SG-FF600」を各1台採用。2021年3月に完成予定の名古屋物流センターは、前川製作所のアンモニア/CO2冷凍機「NewTon」シリーズより「NewTon R-6000」3台、「NewTon R-3000」1台、「NewTon C」1台をそれぞれ採用している。
第3次公募で採択された唐津物流センターは、前川製作所の「NewTon R-6000」を採用。唐津物流センターは1986年竣工で6,206tの収容能力を持ち、R22からの冷媒切り替えおよび冷却設備の老朽化に伴い、2020年4月頃から設備更新の検討を開始。2021年2月完工に向けて準備を進めているところだ。
