ローソンが中国で初のノンフロン店をオープン

国内の自然冷媒機器導入を牽引する企業、株式会社ローソン。 同社の100%子会社である羅森(中国)投資有限公司は、2020年1月に中国で初となる自然冷媒機器の採用店舗をオープンした。CO2・炭化水素の両冷媒を採用した。国内外で14,000店以上のコンビニエンスストアを運営してきたグループ全体で、今回は初の試みである。

 

文: デビン・ヨシモト、岡部 玲奈、佐藤 智朗

中国に初のCO2・炭化水素採用店舗

株式会社ローソンは、2020年2月時点で14,659店舗のコンビニエンスストアを運営し、2020年2月、日本の約3,700店舗でCO2冷媒機器を採用している。日本以外では中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ハワイの各国で店舗を運営する。同社の100%子会社である羅森(中国)投資有限公司は、2020年1月15日、中国の上海交城路348号店をオープン。同店舗には、トランスクリティカルCO2システムと炭化水素冷媒ショーケースの両方が採用された。

ローソン 中国・上海交城路348号店

 

ローソンは中国において、北京、大連、上海、浙江、江蘇、重慶、武漢、長沙、瀋陽、天津、合肥等に約2,600店舗を運営するが、その中で初となる、CO2および炭化水素冷媒機器を導入した店舗が誕生したこととなる。店舗への自然冷媒機器導入は、上海ローソンの建設部長、阮 峥氏を中心に実施された。

  

上海交城路348 号店に設置されたのは、パナソニック株式会社のCO2トランスクリティカルシステム(2馬力)で、ショーケースは5±2度の温度帯で使用している。また店舗では、中国・大連で製造されたパナソニックのプロパン(R290)内蔵型ショーケースも1台(6尺)設置された。R290ショーケースは、アイスクリーム用に使用されている。建設総監の乾辺 雅章氏は、従来システムよりも約16%の省エネ効果を期待できると語った。

継続的な店舗開発が生んだ成果

今日の社会が抱える課題に対する提言をまとめたSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)では、大きく17の目標が掲げられている。このうちローソンは、「7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「13. 気候変動に具体的対策を」という2 つの開発目標に対して、社会的責任を果たす義務を負っているのだと、乾辺氏は説明する。

 

実際にローソンは、日本にて継続的な店舗開発を進めてきた。2019年9月23日には、ホシザキ株式会社の協力でプロパン(R290)、イソブタン(R600a)、CO2を採用した完全ノンフロン店をオープンしている。羅森(中国)投資有限公司も今回の店舗開発については、オープンの半年以上前から同社の建設部とパナソニックと共同で、計画を企画・実行を進めてきたのである。

 

CO2冷凍機の施工に関しての課題について、大きな問題はなかったと乾辺氏は言う。「施工にあたり、設置に関する技術指導研修をパナソニックから受けることができました。今後は同社の技術指導なしで施工可能かどうかが、ノンフロン採用の大きな課題になるでしょう」

 

国内の自然冷媒機器導入におけるリーディングカンパニーとして、ローソンはノウハウを蓄積し続けてきた。今後はその力を、アジアのリーディングカンパニーとして発揮する日が近いのかもしれない。

『アクセレレート・ジャパン』27号より

参考記事:

ローソン初の「完全ノンフロン店」の誕生