2019年9月23日、CO2・炭化水素両冷媒を採用した株式会社ローソン初の完全ノンフロン店、ローソン慶應義塾大学SFC店が誕生した。稼働から1年が経過したが、環境配慮だけではなく店舗運営の面でも、確かな手応えを感じさせている。
フロン対比20%〜30%の省エネ効果
自然冷媒機器採用のパイオニアであるローソンにとっても、初となった完全ノンフロン店。店内には、パナソニック株式会社アプライアンス社製のCO2冷凍冷蔵機と扉付CO2冷媒要冷ケース。そして大手業務用厨房機器メーカーのホシザキ株式会社製による内蔵型機器が採用されている。
同社開発本部 建設部 の樋口智治氏によれば、従来各店舗に設置していた別置型ショーケースは、これまで通りの省エネ効果を発揮。初の試みであった内蔵型機器は想定データとの差異が若干見られるものの、一部機器ではフロン対比で20%〜30%の省エネ効果を実現できているという。
炭化水素機器は、一般社団法人 日本冷凍空調工業会のリスクアセスメントの発表を追う形で、商品化が進められるというメーカーの回答を得ている。それ以降の店舗への展開を、心待ちにしたい。
2020年度も約350店にCO2を導入予定
ローソンは、2020年度は約350店舗にCO2冷凍機器の導入を計画している。令和2年度「脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業」についても、適宜活用しながら導入を進める予定である。
参考記事: