2021年4月27日、株式会社上組のグループ会社子会社である日本ポート産業株式会社が、神戸市東灘区の神戸魚崎冷蔵倉庫を建替えると発表した。老朽化が主な理由であり、2022年12月の稼働に向け設備の一新を図る。
収容能力1.5倍に
新倉庫は、昨年した竣工の同社の神戸住吉冷蔵倉庫と同様に、「高効率で環境負荷の少ない施設」をコンセプトに据える。冷却設備にはアンモニア/CO2を選択し、屋上一面に太陽光パネルを敷設。新型コロナウイルス感染症対策として、非接触・換気強化に配慮した設計に加え、冷凍冷蔵保管・解凍・熟成等の機能を有したマルチ冷凍冷蔵倉庫となる予定だ。
神戸魚崎冷蔵倉庫、神戸住吉冷蔵倉庫それぞれが竣工することで、日本ポート産業の収容能力は既存倉庫の1.5倍に増加、今後増えるであろう冷蔵冷凍倉庫の需要にも対応できる形だ。
神戸魚崎冷蔵倉庫の収容能力(いずれも予定)
- F級(-25℃) 22,100t
- C&F級(-25℃~+5℃) 4,100t
- C級(-2℃~+5℃) 7,300t
- 解凍庫(-2℃~+17℃) 350t
- 熟成庫(-2℃~+15℃) 1,100t