米国共通役務庁(GSA)は、9つの「次世代」建築技術の一つとして、LikidoのCO2ヒートポンプを選定した。これらの技術は、GSAの「グリーンプルービンググラウンド(GPG)プログラム」の下で選定され、今後政府機関の建物の二酸化炭素排出量を削減し、不動産ポートフォリオ全体でネットゼロを目指すためのパイロット実証段階に移行する予定だ。
英国を拠点とするCO2ヒートポンプメーカーであるLikidoは、産業用・業務用・家庭用システムをそれぞれ製造しており、米国に拠点を置くDalrada Financialの100%子会社である。Likidoのヒートポンプの試験運用は、カリフォルニア州エスコンディードで行われた。商業用ビルでの自然冷媒を用いた冷暖房の効率性を測るためのテストであり、ヒートポンプは-30〜121.1℃の範囲で動作するように設定されている。
その他、実環境でのフィールドトライアルに進むことになった米国製の技術は以下の通りだ。
- 水の熱伝導を向上させるハイドロニック添加剤
- より安価なビルディングオートメーションシステム(BAS)。
- HVAC除湿の簡素化設計
- 窓の熱性能を向上させるウィンドウフィルム
「GPGプログラム」は、連邦ビルの運用コスト削減と市場変革の促進が期待できる革新的な技術を対象としています。米国エネルギー省は、大幅な省エネと温室効果ガス削減が期待できるソリューションの採用を効率化するため、「ハイインパクトテクノロジー(HIT)触媒プログラム」の下で、これらの技術開発支援を予定している。
参考
U.S. Government Selects Industrial R744 Heat Pump As ‘Next-Generation’ Building Technology
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。
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