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2024年で国内冷凍冷蔵庫「自然冷媒化」 ホシザキ株式会社【HCJ 2023】

ホシザキ株式会社は、2023年2 月2日に「2024年末までに全ての国内向け業務用冷凍冷蔵庫を自然冷媒へ変更」することを発表した。「HCJ 2023」においても、その発表を全面に押し出す展示が目立った。

世界で累計740,000 台を出荷

アジア・欧州・北米・アフリカと世界各国にて、累計約740,000台の自然冷媒機器を出荷してきたホシザキ。日本国内では2022年5月より業務用ノンフロン冷蔵庫を、2022年8月より冷凍庫をそれぞれ受注開始した。5月に受注を開始した業務用冷蔵庫16 機種は、機械室にR600a、庫内にCO2を採用するという業界初の構造を持つことで大きな話題となった。8月には、「HF-63A-NR」をはじめとした合計8機種の冷凍庫を展開した。

 

「HCJ2023」内における第23回厨房設備機器展では、2023年5月より新たに販売を予定する業務用冷凍庫・冷蔵庫がそれぞれ展示された。同社への取材によれば、昨年以上に来場者から環境意識の高まりやSDGsの浸透が感じられ、特に大手チェーン店等からの導入希望の問い合わせが多く寄せられたという。

 

ホシザキは2023年以内に、業務用冷蔵庫44機種、冷凍機24機種の合計68機種を販売開始する予定だ(冷媒はR600a、R290 を使用)。今回の販売機種はいずれも世界で普及実績のある国際規格に準拠している。同社内のラインナップにおけるタテ形の冷蔵庫・冷凍庫が該当し、従来の代替フロン機と大きく変わらない販売価格となる。同社は2024年末までに、主力の業務用冷凍冷蔵庫での自然冷媒化を進める他、それら以外の製品の自然冷媒化も進める。

【参考】2023年特別号『アクセレレート・ジャパン』