2021年2月16日〜2月19日にかけて、東京ビッグサイトにてホテル・旅館・観光・各種施設の日本最大級の商談専門展示会「HCJ2021」が開催。ダイキン工業株式会社は同社展示ブースにて、炭化水素の冷凍ストッカーを展示。消費者ニーズにも対応し、着実に売上を伸ばしているという。
コロナ禍で新たな需要も
ダイキンは、2017年度よりR134aの冷凍ストッカーを販売。しかし代替フロンの規制に伴い、2018年度に製品をリニューアルし、150L〜750Lまでの全7機種にて、すべて炭化水素を使用した。ちなみにストッカーは150、200、300、400LクラスまではR600a(イソブタン)を使用し、550、600、750LクラスはR290(プロパン)を使用している。
2019年度に600L、750Lといった大容量タイプを販売したダイキンだが、低温事業本部 営業部 冷設システムグループの木村 俊威氏によると、販売当初はエンドユーザーからの認知度も低く苦労したという。
しかし、次第に市場からの支持を集め、2020年度には売上台数を大きく伸長。これまでにシリーズ累計で約1,000台のストッカーが販売された。納入先は温泉旅館や飲食店が多く、大量の食材保管に適している。それに加え、木村氏は新型コロナウイルス感染症に伴い、新しい需要が蔵会していると指摘する。
また、ダイキンは昨年開催された「スーパーマーケット・トレードショー2020」にて、AHTのR290ショーケースを展示し話題となった。当時は参考展示であったが、今後の展開も気になるところである。その動向についても注目しつつ、さらなるニュースを追いかけていきたい。
