ノルウェーの研究者グスタフ・ローレンツェン氏。同氏は1988年〜1991年にかけて、CO2冷媒を有効な作業流体として活用する方法を示するという大きな功績を残した。その栄誉を称え、同氏の名を冠した隔年開催の国際会議「グスタフ・ローレンツェン会議」の第14回となる「GL2020」が、2020年12月7〜9日にかけてオンラインで開催される。
コロナ禍でオンライン開催へ転換
「グスタフ・ローレンツェン会議」は毎回、専門家達が一堂に会し、CO2をはじめとした自然冷媒の研究や技術動向を発表する。2018年に開催された第13回は、スペインのバレンシア大学にて行われ、トランスクリティカルCO2システムの可能性、低充填アンモニアシステムの最新事情、アンモニアのヒートポンプ活用、炭化水素の小型業務用機器との親和性など多くの議論が交わされた。
第14回となる「GL2020」は、2020年12月6〜9日にかけて京都府内の京都国際会館および同志社大学にて開催が予定されていた。しかし、世界的な流行となった新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に、対面式での会議開催を断念。その代替案として、オンラインによる会議開催が決定されたのである。
同会議では、オフラインで予定していた12月6日のソーシャルツアーとウェルカムレセプション、および12月9日のテクニカルツアーをキャンセル。開催日程の3日間、日本時間13〜18時の間にて、登壇者がそれぞれの発表を行うこととなる。
弊サイト発行元のsheccoも、本会議にメディアパートナーとして参加。世界中で進む自然冷媒に関する研究・開発の最先端の共演を、今から楽しみに待ちたい。