ドイツのデュッセルドルフに本社を置くGEAグループは、GEAの冷凍技術部門にあるコンプレッサーメーカーのBockを、同じくドイツのNORDホールディングスに売却すると発表した。
将来的に産業用分野に集中
Bockは、中低温のオープンおよび半密閉ピストンコンプレッサーの開発に長けたメーカーである。同社は世界中で約340名の従業員を擁し、2019年度の売上高は約9000万ユーロ(1億540万ドル)を計上。従業員の3分の2は、ドイツのフリッケンハウゼンにあるGEA-Bock本社で働く。またチェコ共和国、インド、中国に3カ所に、別途拠点を持つ。
同契約は9月21日に調印を完了。GEAグループCEOのシュテファン・クレーベルト氏は、声明で本取引が規制当局の許可を得て、2021年初頭に完了する予定だと明かしている。
NORDが別置型及び輸送関連の冷却機器開発にて、Bockのビジネスポテンシャルを最大限発揮させることを確信しています」
シュテファン・クレーベルト氏
GEAグループは、今回の取引を「戦略的なコア市場である食品、飲料、製薬業界へ焦点を当てる事業活動の一環」と説明。GEAの冷凍技術部門は、将来的に産業用コンプレッサー事業に集中できる体制を撮れるだろうとクレーベルト氏は話した。