アジア最大規模を誇る「食の技術」総合トレードショー、「FOOMA Japan 2021」(主催:一般社団法人 日本食品機械工業会)が、2021年6月1日(火)〜4日(金)の計4日間開催される。1978年より始まった歴史で、初となる愛知県開催。新型コロナウイルス感染症へは万全の備えをしつつ、予定どおり開かれる予定だ。
予定通りの日程で開催
「FOOMA JAPAN 2021」は、食品機械を中心として原料処理から製造、物流に至るまで食品製造プロセスのあらゆる分野の製品・技術・サービスなどが一堂に集結するアジア最大級の食に関する総合トレードショーである。44回目を迎える今回は、“発想力が食の未来を変えていく。”をテーマに、全19分野に合計680社以上が出展。開催地を愛知県に移したことで、地元から68社の出展をはじめ、岐阜、三重、福井、石川、富山、長野、静岡県など中部近隣県から113社が参加を予定している。
会場内では、出展各社が食品製造プロセスの効率化や自動化・省人化などを図るための最新鋭の製品や最先端テクノロジー等を展示。出展企業によるプレゼンテーションセミナーや、食品業界の発展に有益となる講演「FOOMA特別セミナー」 、各大学・研究機関・学会の研究発表及びビジネスに役立つ多彩はセミナー・シンポジウムなども開催予定だ。
自然冷媒機器展示の注目企業
『アクセレレート・ジャパン』は、例年通り現地で最新の事例を取材予定だ。そのなかで、特に注目したい企業は次の3社である。
(1)日本熱源システム株式会社(ブース番号:E-325)
日本熱源システムは展示ブースにて、「スーパーグリーン」の新ラインナップとして「SG-F3」と、ブラインチラー「SG-C2B」をそれぞれ展示する。2月15日に開催した自然冷媒国際会議「ATMOsphere Japan 2021」にて、同社は「スーパーグリーン」の用途拡大に言及している。食の分野でさらに存在感を増すであろう、同社の最新事例にも注目したい。
(2)株式会社前川製作所(ブース番号:C-211)
食肉加工の効率化や、防虫用カーテンといった衛生面でのソリューションを提案する前川製作所。冷熱技術に関しては、CO2熱風ヒートポンプ「エコシロッコ」に加え、「FOOMA JAPAN」初披露となるCO2直膨式ユニット「COPEL」の中型機を展開。連結冷却装置「サーモジャックレイ」とを組み合わせたソリューションも紹介予定である。
(3)三菱重工冷熱株式会社(ブース番号:A-322)
三菱重工冷熱は、CO2コンデンシングユニット「C-puzzle」、アンモニア/CO2冷却システム「C-LTS」の2製品を紹介。すでに10、20、40馬力の3機種が販売されている「C-puzzle」だが、2021年夏には80馬力をラインナップに追加する。大型化により、小売店から倉庫まで柔軟に対応できることとなる。三菱重工グループの総合力を生かした、トータルソリューションにも注目したいところだ。