2021年6月1日(火)〜4日(金)に開催されている、アジア最大規模を誇る「食の技術」総合トレードショー、「FOOMA Japan 2021」(主催:一般社団法人 日本食品機械工業会)。株式会社前川製作所は、CO2冷凍機「COPEL(コペル)」の中型機を展示。主力製品である「NewTon(ニュートン)」以外のニーズにも対応するべく、ラインナップを拡大している。
3台の納入がすでに決定
CO2直膨コンデンシングユニット「COPEL」は、これまで庫内温度+5℃、冷却能力70kW級の「COPEL-C」と、庫内温度-25℃、冷却能力30kW級の「COPEL-F」の2機種を用意。同社はCO2単独冷媒での大型化ニーズに対応すべく、今回展示の中型機が開発された(庫内温度-35℃、冷却能力100kW級)。前川製作所のアンモニア/CO2冷凍機「NewTon」シリーズでは、「NewTon-R 3000」〜「NewTon-R 6000」の中間の能力に匹敵するという。
中型「COPEL」はその性能からフリーザー、冷蔵、マーガリン製造、ブラインクーラーと、幅広い用途に使用できる。「NewTon」シリーズに対して、冷凍機を設置するスペースがなかったり、施設の立地上アンモニアの使用が難しいといった条件のエンドユーザーに対して、新たな選択肢を提示する形となる。「COPEL」シリーズは、2021年3月までの約2年間で、累計販売台数が40台に到達。今年に入り、「COPEL」中型も3台の納品が決定。今後の導入事例を楽しみに待ちたいところだ。