日本電産株式会社(Nidec)のグループ会社であるブラジルのR290(プロパン)コンプレッサーメーカー、Embracoは新たに『アクセレレート・ジャパン』のパートナーの一員に参加。同社は日本の業務用食品小売業におけるR290ベースのシステムの需要拡大を見越して、積極的な活動を進める。
R290のさらなる市場拡大を目指す
日本にてEmbraco ポートフォリオ セールス・マネージャーを務めるギルヘルム・フィゲイレド氏は、Embracoが日本を含む世界各国で、自然冷媒の採用を強く推し進めてきたことを強調。その上で、R290が業務用冷凍冷蔵分野で世界的なトレンドとなりつつあると話す。
日本での重要な課題のひとつとして挙げられるのが、一般社団法人 日本冷凍空調工業会(JRAIA)が実施中のA2LおよびA3冷媒に関するリスクアセスメントであると、フィゲイレド氏は言う。当初は2020年に完了する予定だったが、JRAIAのリスクアセスメント完了と、それに伴う業務用冷凍システムでのR290の使用を対象とした新日本工業規格(JIS)の発行は、2021年後半までずれこむ見込みである。
フィゲイレド氏によると、同社は現在、日本市場で利用可能な製品ポートフォリオの拡大に取り組んでおり、小型コンプレッサーの固定回転数および可変回転数、3相電圧コンプレッサーやコンデンシングユニットを追加している。これらは全て、今四半期中に発売される予定である。