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ダイキン、欧州にてコンビニ向けのCO2ユニットを発売

ダイキン工業株式会社傘下のダイキンヨーロッパ社は、CO2を利用したコンビニエンスストア向け統合空調システム「Conveni-Pack」に対応した新しい冷暖房ユニット「Round Flow CO2 Cassette」を1月に発売するとLinkedInにて投稿した。

コンビニの統合型ソリューション

同社によれば、 「Round Flow CO2 Cassette」 は現代のスーパーマーケットのニーズを満たすために、優れた外観と高度な技術を兼ね備えおり、CO2を用いたコンビニ統合型HVAC&Rソリューションに完璧に適合すると説明する。

 

「Conveni-Pack」は、冷蔵・空調・暖房を1つのユニットで行う統合システムだ。同システムは自然冷媒としてのCO₂の利用を探求するサステイナビリティに焦点を当てた研究プロジェクトである「Natural HVACR 4 LIFE」(ダイキンヨーロッパ社が主導し、欧州連合が共同出資)にて開発された。

 

「Round Flow CO2 Cassette」 は高性能なセンサーと360˚のエアフロー、大きなフラップと独自のスイングパターンにより、均一な空気の分配を実現し最高の快適性を提供するという。カセットには様々な装飾パネルを取り付けることができるため、様々な店舗デザインに対応可能だ。天井の高さを調整できるほか、CO2ダクト搭載の室内機との組み合わせも可能なため、さまざまな店舗の規模やレイアウトに柔軟に対応できる。

 

ダイキンヨーロッパ社は、2020年初頭にコンビニエンスストアを模擬した店舗で「Conveni-Pack」の試作機のテストを開始。その後ドイツとフランスのそれぞれ平均的な気候と温暖な気候の店舗で、実証とモニタリングを行った。

 

「Natural HVACR 4 LIFE」では欧州の20店舗に本システムを導入し、主に機器のエネルギー効率と安全性能をモニタリングすることで、CO2を自然冷媒として大規模に適用するための基礎となるリスク軽減戦略を提供することを目的としている。ダイキンは2020年9月に開催された自然冷媒の第1回バーチャルトレードショー(shecco主催)で、 「Conveni-Pack」 を公開した

参考

Daikin to Exhibit Integrated R744 System at Virtual Trade Show
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:タイン・スタウルホルム

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