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北米

米国スーパーマーケットの変革を求める動画「Cool It for Climate」が公開

米国の非政府組織Green Americaは、2020年7月16日に同団体公式HPにて、HFCフリーの重要性を訴える啓蒙動画を公開した。

「Cool It for Climate」と題された本動画は、Green Americaのキャンペーン「Cool It」の一環として公開された。動画は一般向けに、冷媒に関する環境問題を周知することを目的としている。

 

動画では、HFCシステムを利用しているスーパーマーケットなどの小売店舗に対して、「顧客である皆さんからの声がなければ、店舗の姿勢を変えることはできない」と訴えかけている。

米国最大のスーパーマーケット・ウォルマートへの牽制か

動画にはスーパーマーケット市場に対して、HFCから自然冷媒への転換を求める声が目立つ。なかでも本動画がターゲットとしているのは、米国最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートだ。

 

「『Cool It for Climate』キャンペーンはを通じて、すでに環境問題改善への動きをウォルマートに求める声が、数千人規模で集まっています」と、Green Americaは動画公開に伴う生命で発表している。

 

Green Americaによると、ウォルマートの冷凍機からの冷媒直接漏えい量の内、約5割がHFCという状況である。「ウォルマートは冷媒管理の重要性を、公の場でも指摘します。しかし少なくとも、米国の同社店舗でHFCフリー(ノンフロン)のシステムは1つも設置されていません」

 

「米国のスーパーマーケットは、毎年約4500万メートルトンの温室効果ガスを輩出しています。これは道路を走る自動車の、約950万台に相当する数字です」。Green Americaはこの数字を根拠に、今後も米国スーパーマーケット業界の変革に取り組んでいくと述べた。