フィリピン・マニラに拠点を置き、持続可能なHVAC&R技術の展示とトレーニングが行われるコールドチェーン・イノベーション・ハブ(CCI-Hub)。2021年3月31日に、同センターの物理的スペースのビジュアルレンダリングが初公開された。
新たな技術を学べる「開けた施設」完成へ
その全容は、2021年3月31日に開催されたバーチャル自然冷媒トレードショー「ATMO VTS 2.1」内にて、shecco JapanのCEOであり、CCI-Hubのグローバル・パートナーシップ責任者も兼任するヤン・ドゥシェックにより初めて公開された。
CGI-Hub、マニラ首都圏にあるフィリピン技術教育技能開発庁(TESDA)のRegional Training Center National Capital Region内に設置される。スペースには技術展示用エリアのほか、会議室、教室、デジタル・3D・バーチャルリアリティベースのトレーニング機器を備えたトレーニングルームなどが設置される予定だ。
スペース設立の準備は、今後数カ月内に開始される予定である。「私達はこれを機に、非常にオープンな環境で業界関係者との連携を取っています。フィリピンの持続可能なコールドチェーン事業に焦点を当てつつ、メーカー各社の技術を常設展示することも可能です」(ドゥシェック)
CCI-Hubは、「フィリピンにおけるフードコールドチェーン改善のためのグローバルパートナーシップ 」の取り組みの一環として、昨年発足。そのイニシアチブは、国連工業開発機関(UNIDO)とフィリピン環境天然資源省(DENR)が共同で主導し、sheccoはプロジェクトの主要な実行パートナーとして参画している。
プロジェクトは、地球環境ファシリティ(GEF)から200万米ドルの資金と、2,500万米ドルの共同出資(現物支給、助成金、融資)で運営。本プロジェクトの詳細については、ウェブサイト(https://cci-hub.org/)にて確認できる。
ライブウェビナーを開催
2021年5月11日、CCI-Hubはプロジェクトの詳細を紹介するライブウェビナー「Call for Industry Contribution」を開催します。このウェビナーでは、チームがマニラ首都圏にあるTESDA(Technical Education and Skills Development Authority)の地域トレーニングセンターに準備中の、CCI-Hubのスペースに必要な機器の種類について、技術的詳細を説明します。
具体的には、施設のレイアウト、機器の種類、サイズ、冷却能力、トレーニングや知識の教材などです。5月11日の日本時間午後4時から開催され、参加は無料です。ぜひ皆様も、ウェビナーにご参加ください。