パナソニック株式会社アプライアンス社は2020年10月16日、株式会社ベニレイ・ロジスティクス(施主は株式会社ベニレイ)の大阪南港事業所に国内初となる80馬力CO2冷凍機の出荷式を実施。事業所には複数台のCO2冷凍機が設置されるが、そのプロジェクトを支えているのが、Carel製のコントローラだ。
両社の密接な連携で最高のシステム環境を
今回のプロジェクトは、主に80馬力の冷凍用CO2ラック冷凍機が10台、40馬力の冷蔵用CO2ラック冷凍機が4台(他複数の冷凍機)によって構成されている。そして、主な冷凍機の管理を担っているのが、Carelの「pRack 300T」ラックコントローラである。
Carel CEOのアルベルト・カトゥーロ氏は、同社サイトにて同プロジェクトに携われた喜びについて言及。「私達は対して一切の妥協なく、日本市場の重要な顧客であるパナソニック社にCO2システムを提供することができました。これは技術・組織両面における成功と言えます。中国、イタリア、日本に拠点を置く弊社の誇る技術者達は、リモート体制でパナソニックと協力し、システムを調整を行いました」(カトゥーロ氏)
また、Carel Japan株式会社の関口 忠夫氏も、本件についてコメントを寄せた。
「これは私達にとって、非常に刺激的かつ野心的なプロジェクトです。パナソニック社の技術サポートとも連携しながら、ユニットの初期設計に携われたことを誇りに思います。この成功は、私達が最先端のテクノロジーを持って、お客様へ最高のサポートをできると証明できたことでしょう」(関口氏)
『アクセレレート・ジャパン』の取材に対して、関口氏はパナソニックと来年2月竣工までの成功物語について、2社間で協議を進めていると話す。「pR300T」と同社モニタリングシステム「boss」の稼働環境について、現在もほぼ毎週、詰め作業を行っている最中だ。
国内で唯一、メーカー様をサポートできる体制がやっと整いつつあり、皆様からの期待度が日に日に増していると考えております。
CAREL Japan株式会社 代表取締役 関口 忠夫氏