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北米

米国Vallarta、画期的CO2効率向上ソリューションを採用

米国カリフォルニア州で50店舗以上を展開するVallarta Supermarkets社(以下、Vallarta社)は、Energy Recovery社の圧力交換器「PX G1300」を導入。同社はEnergy Recovery社のトランスクリティカル(TC)CO2冷蔵システムの効率向上ソリューションを採用した、初の食品小売業者となる。

効果の実証へ

Energy Recovery社は声明にて、Vallarta社は、南カリフォルニアのインディオにある店舗に「PX G1300」装置を設置する予定であることを発表。同社は多種多様な業界向けの圧力交換器を製造しており、2021年6月には特に環境温度の高い場所でのTCCO2冷蔵システムの効率を大幅に向上させる、圧力交換器の販売に近づいていると発表した。

 

「PX G1300」はガス冷却器からの高圧ガスを利用して、低圧の配管内ガスを昇圧する。高圧にガスは、中温のコンプレッサーではなくガスクーラーに戻すことができるため、エネルギーの節約につながる。

 

Vallarta社のCEOであるミゲル・ゴンザレス氏は、現在使用しているCO2冷蔵装置をより効率的に、より少ないエネルギーで運用できるような新しい技術やソリューションを探していた結果、Energy Recovery社のソリューションにたどり着いた。ゴンザレス氏は「PX G1300」の実現する効率性は、最終的に我々の持続可能性の目標を達成するのに役立つと述べる。

 

Energy Recovery社の声明によると、ここ数年、Vallarta社はいくつかの効率化施策を実施し、大部分の店舗で15%の電力削減に成功しており、電力会社のSouthern California Edison社から「Clean Energy Champion」に選出・表彰されている。

 

Energy Recovery社の取締役会長兼社長兼CEOであるロバート・マオ氏は、Vallarta社のシステム採用は、小売業という環境における「PX G1300」の性能を実証する絶好の機会とする。

 

今回の初期導入では、省エネ量に応じて支払いを受けるだけです。私達の最終目標は、小売業者がHFC削減規制を遵守しながらエネルギーコストを節約できる、次世代のCO2冷蔵システムへの道を開くことです。

Energy Recovery社 取締役会長兼社長兼CEO ロバート・マオ氏

参考

California Chain is First to Select Transcritical CO2 Efficiency-Boosting Device
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:タイン・スタウルホルム

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