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ブラジルJBS、Swift36店舗でR290内蔵型冷凍機導入

ブラジルに本拠地を置く多国籍企業食品メーカーJBS社は、サンパウロ州に展開する冷凍肉専門店Swiftの36店舗の冷凍冷蔵設備に、ダイキングループに属するAHT社のR290内蔵式冷凍機を採用した。テスト店舗での試験運転では、ダイキングループの提供する新空調システムと合わせて56%の消費エネルギー削減を実現している。

今後260店舗にAHT社製R290を採用予定

AHTは2015年から、ブラジル、メキシコ、米国のJBS社が運営するスーパーマーケットに冷凍機を供給している。今回の冷蔵冷凍機器転換は2021年に実施され、今後JBS社はAHT社のR290内蔵式ユニットを採用した店舗をさらに260店舗オープンする予定だ。AHT社によると、今回の導入により、10年間で1店舗あたり435トン以上のCO2e排出量が削減されるという。

 

JBS社は、サンパウロ北部のヴァリンホス市にある Swiftの店舗でテストを行い、導入を決定。ヴァリンホス店では、古いR404Aシステムに代わってAHT社の「Kinley XL」と「Paris」が導入された。

 

私達の完全内蔵式技術により、追加の配管や排水設備を設置することなく導入が完了しました。

AHT社の公式HPの声明より

 

JBS社は新しいシステムを選ぶ際に、TEWI(Total Equivalent Warming Impact)に注目。TEWIとはTotal Equivalent Warming Impact(総等価温暖化影響)の略で、冷媒ガスから発生する温室効果だけでなく、システムの寿命期間中に消費される電力量を生成するために排出されるCO2も含まれます。Swiftの導入プロジェクトでは、このTEWIが65%減少したという。

 

2021年11月、AHT社はin-box技術を採用した内蔵式R290冷凍庫「Kalea Freeze Air」を発売。この技術は冷凍システム全体をキャビネット前面の床近くにある引き出し式のコンパートメントに配置することで、ダウンタイムなしに簡単にアクセスし、メンテナンスを行うことが可能だ。

参考

Brazilian Retailer Converts 36 Stores to R290 Plug-In Refrigeration
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:タイン・スタウルホルム

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