アメリカのHVAC&R部品メーカーであるEmerson Commercial&Residential Solutionsのアプリケーションエンジニアリングディレクターであるジョー・ヒーリー氏は、2020年6月にsheccoへ寄せたメールにて、同社が中国蘇州の技術開発センターにて、トレーニングの目的としてトランスクリティカルCO2冷凍システムを稼働させていると話す。
「トランスクリティカルCO2ラックは試運転も終了し、現在は毎日稼働しています」(ヒーリー氏)
Emersonは昨年、スウェーデンに本拠地を置くBeijer Refの子会社からSCM Frigoトランスクリティカルラックを取得。現地での設置、メンテナンス、運転制御等のトレーニング用に設置された同機だが、新型コロナウイルス感染症の影響で訓練は無期限停止。いつ再開されるかも未定の状態だ。
Beijer Refもまた、蘇州と近い位置にある中国江蘇省・無錫市にあるRef China Academyにて、トレーニング用としてCO2ブースターラックの設置・試運転を完了した。
同社は現在、香港や北京市内のアイスリンク等、複数のトランスクリティカルCO2システムを設置するプロジェクトに参画する。Beijer Refは、中国市場では低温冷蔵倉庫およびコンビニエンスストアでも、トランスクリティカルCO2システムの需要は増えると予想。
来たるべく市場の変化に合わせ、両社は着々と現地の人材教育を進める。
参考:https://accelerate24.news/regions/china/beijer-ref-and-emerson-offering-co2-training-in-china/2020/