sheccoの国際ブランド「ATMOsphere」は、弊社が運営するHydrocarbons21.comにて2022年6月27日にウェビナーを開催。新しい無料ダウンロード可能なレポート「Accelerating the EU’s Shift Towards Natural Refrigerant Domestic Heat Pumps」を発表しました。
ATMOsphereは過去6ヶ月間、EUの家庭用ヒートポンプ分野(空気対空気ヒートポンプを除く)について詳細な調査を行ってきました。この調査は、欧州環境局(EEB)と環境連合(ECOS)によって構想され、欧州気候基金(ECF)の資金援助を受けています。
この調査の目的は、EUのFガス規制によるHFC冷媒の段階的削減が、EUの家庭用ヒートポンプ部門に与える潜在的な影響を明らかにし、EUの気候ニュートラル目標に沿ったより厳格な段階的削減によって、化石燃料ベースの暖房システムからクリーンなヒートポンプへの移行を加速させる方法を検討することでした。
重要な知見を共有
ヒートポンプは、欧州の家庭における暖房・給湯の脱炭素化に大きく貢献することが期待されています。しかし、すべてのヒートポンプが同じというわけではありません。欧州市場には適切な自然冷媒ベースのヒートポンプがあるにもかかわらず、家庭用ヒートポンプシステムは、熱を伝えるためにFガスなどの高汚染合成物質に依存することが多いです。しかし、EUの政策がFガスの使用を厳しくするにつれて、ヒートポンプに代替として自然冷媒に変更する道が、将来にわたってさらに明確なものになるでしょう。
2022年4月5日、欧州委員会はFガスを対象としたEU Fガス規制の、新たな改正版を提案しました。この提案は、HFCの段階的削減スケジュールを強化し(2048年までに2015年基準で約98%削減)、新しいヒートポンプやエアコンに使用される冷媒をターゲットにした禁止事項を導入するものです。本レポートで共有された知見は、暖房セクターの脱炭素化に関するスケジュールを、冷媒として使用されるFガス削減と切り離すべきではないという姿勢を支持するものです。そうした知見が、報告書にて盛り込まれています。
資料は下記よりダウンロードできます。
参考
ATMOsphere to Launch NatRef Heat Pumps Report with Webinar
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。
ATMOsphereネットワーク
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