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欧州

【ATMO Europe 2021】1日目ハイライト

2021年9月28日〜29日の間、オンライン(スケジュールは現地時間)にて開催されている自然冷媒国際会議「ATMOsphere Europe 2021(ATMO Europe 2021)」。開幕初日は自然冷媒市場および技術動向、エンドユーザーケーススタディ、欧州市場における業界の変化に関する議論が行われた。そのなかから、初日の注目すべきメッセージを紹介したい。

1日目のハイライト

私がこの業界を好きな理由は、この業界で行っていることが人々の日常生活に多大な影響を与えるからです。それと同時に、私が最も不満に思うのは、私達の多くが、あと20~30年で変化するかのように振る舞っていることです。もはや目を覚まさなければならないタイミングです。私達には、もう時間がないのです

ATMOsphere創設者 マーク・シャセロット

「20年GWPの枠組みに移行しようとする政策立案者が増えています。現実には、ほとんどの冷媒の大気中での寿命は100年よりも20年に近いです。気候危機に対処するのに100年の猶予はありません」(ATMOspher マーケットインテリジェンスマネージャー兼共同設立者 イラナ・ケーゲレンバーグ)

「この図を見ると、エネルギー効率とコストの観点から自然冷媒の使用に問題があるとは思えません」 (Colruyt Group社 プロジェクトエンジニア コリン・ブーツベルト氏)

「私は3つの大きな課題があると考えています。コントロール、制御、そして音です。特に屋内設置の機器の騒音は、ダイレクトにお客様へ届いてしまいます」(ブーツベルト氏)

「現在使用されているフッ素を含む合成冷媒を自然冷媒に置き換えることに、技術的な障壁はありません。プロジェクトや製品に最適な冷媒を選択する際には、その可能性を見極めることが重要です」(ノルウェー科学技術大学(NTNU) 冷凍技術学科教授 アーミン・ハフナー氏)

「私たちは変革を起こしました。これは変革が必要なことで、当社だけではなく、市場には同じようなことをやっている競合他社も多いです。私たちは皆、欧州で共に成長できると信じています」(TEKO Refrigeration社 マネージングディレクター アンドレア・マイヤー氏)

「部品の設計や動作の研究における仮想化のアプローチは、試作やテストの段階でカーボンフットプリントの影響の根本的な削減に貢献しています。個別に見れば小さな貢献に見えるかもしれませんが、その積み重ねが非常に重要なのです」(Castel社 アプリケーションマネージャー アレッサンドロ・ファリーナ氏)

「気候変動はもはや否定できません。私は楽観主義者ですが、行動に移すべきと考えています。私たちはこの状況から逃れることはできません。気候変動は私たちの目の前まで来ているのですから…」(Delhaize社 ACM[アーキテクチャー、コンストラクション&メンテナンス]ディレクター デビッド・シャレンブール氏)

「私達は『F-Gas Exit Program 2030』を策定しました。世界のどこであろうと新規開店するすべての店舗と既存店舗の改において、自然冷媒のみを導入する予定です(Metro Properties社 エネルギー・マネジメント/不動産サステナビリティ・ディレクター、オラフ・シュルツ氏)

「私達の新工場では、40%のエネルギー削減という大きな目標を掲げていました。それを開設2年後に達成しただけでなく、最大53%のエネルギー削減を達成することができたのです。このソリューションが他の工場でどのようにエネルギーを削減できるか、とても楽しみにしています」(TINE Dairy社 エネルギースペシャリスト キム-アンドル・氏)

明日はぜひご参加ください

「ATMO Europe 2021」2日目(日本時間、9月29日16時30分より)は、EUのF-Gas規制の見直しに関する最新動向、冷媒の影響、トレーニングなどのパネルディスカッションのほか、「Refrigeration」「HVAC & Heat Pumps」「Transport & MAC」など革新的なケーススタディが紹介されます(プログラムの詳細はこちら

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