今回のエンドユーザーパネルでは、今後ノンフロン機器導入を検討していきたいという、意欲ある企業も登壇してくれた。飲食店・食品販売店の経営、養鶏場・牧場経営など、広く食品に関する事業を展開する株式会社エー・ピーカンパニーである。同社は生産から加工流通、販売までを一環して行う六次産業モデルを通じて、生産者・販売者・消費者全体で「食産業におけるALL-WIN の達成」を目指す。
その一環として、乱獲や気候変動によって将来的に魚が穫れなくなる未来を啓蒙するため、「四十八(よんぱち)漁場」などを経営。後継者不足・高齢化・低収入・資源枯渇と多くの問題を抱える漁業者に、技術継承や雇用創出、フェアトレードによる収入安定化を行っている。
執行役員の横澤 将司氏は、同社が社会価値と経済価値の両方を実現できる、CSV企業を目指していると説明。「私達は未来や自然に対して、大きな社会的責任を有しています。しかし一事業者でできることは、ごくわずかです。関係各社の皆様と協力して、コレクティブインパクトを生みたいと考えています」。同社は2020年3月末にオープンする新店舗では、自然冷媒冷蔵庫を検討。検討の末今回は導入を見送ったが、冷媒切り替えは今後も前向きに検討中だという。
