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Alfa Laval、Microsoftと協力し熱交換器メンテナンス用デジタルツール開発

スウェーデンのAlfa Laval社は、プレート式熱交換器のサービス・メンテナンスを促進するデジタルツールを開発するために、米国のソフトウェア大手Microsoft社とコラボレーション契約を締結した。

冷凍冷蔵システムの長期稼働・省エネを促進

Alfa Laval社は2021年12月13日、人工知能(AI)を利用してエンドユーザーがメンテナンスが必要かどうか、必要な場合はどのような種類のメンテナンスが必要かを判断できるようにするツールを開発すると発表した。

 

Alfa Laval社は、R290やCO2に適したろう付け熱交換器などの熱伝達ソリューションを専門とする。現在、産業プロセスに設置されている熱交換器を適切に洗浄・メンテナンスするだけで、世界のCO2排出量の最大2.5%を防ぐことができると試算されているため、このサービス(ツール)は持続可能性の面でも大きなメリットがあると考えられる。

 

この契約により、高い可用性を備えた独自の顧客価値を創造することができるます。熱交換器の最適化で顧客の稼働時間を最大化することで、顧客と環境の両方にメリットをもたらします。

Alfa Laval社 エネルギー部門 取締役 トーマス・モラー氏

 

熱交換器は冷蔵システムを長持ちさせるためにも、重要な存在だ。適切にサービスやメンテナンスが行われれば、同社の熱交換器は産業用冷凍冷蔵分野で20年以上稼働できると説明する。

 

Alfa Laval社が二酸化炭素排出量の削減に向けて協力しているグローバル企業は、Microsoft社だけではない。2019年、同社はSchneider Electric社と提携し、エネルギーインフラのデジタル化を開始。事業部門全体からエネルギー消費データを収集することで、エネルギー使用量を削減するプロジェクトを特定することができる。

 

今年初頭には、Alfa Laval社は熱交換器を再利用するプログラムも開始した。同社は、2030年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルになることを目指している。熱交換ソリューションに加えて、Alfa Laval社は流体処理や遠心分離にも積極的に取り組む。

参考

Alfa Laval and Microsoft to Develop Digital Tools for Heat-Exchanger Maintenance
※本記事は英語で作成後、日本語に翻訳されております。

 

原著者:タイン・スタウルホルム

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