米国の大手食品小売チェーンであるALDI USの副社長、アーロン・スミダ氏は、2020年10月時点で同社運営の360店舗に、自然冷媒機器を設置したと発表した。なお、採用された機器のほぼすべてがトランスクリティカルCO2である。
CO2だけでなくR290にも着手
ALDI USは、「CO2同様に持続可能性のメリットを有する」として、内蔵型R290(プロパン)ショーケースの試験運用も開始。AHT社製の同製品は、ウォーターループシステムと接続して使用されている。同システムには、複数温度帯対応型のショーケースと、冷蔵室用のR290空冷ユニットなどが含まれる。
36の州で2,000以上の店舗を運営するALDI USは、近年の持続可能性に向けた取り組みが評価され、米国環境保護庁(EPA)から3賞が授与されている。今回発表された360店舗も、すべてEPAのGreenChillプログラムの認定を受けた(あるいは受ける予定の)店舗だと、スミダ氏は話す。
環境配慮した冷媒の取り組みに関する、私達のマイルストーンが、EPAから認められたことを光栄に思います。今後も展開する店舗には、エネルギー効率の高い冷凍システムや環境にやさしい冷媒など、環境にやさしい要素を備えていく予定です。
ALDI US 副社長 アーロン・スミダ氏
ALDI USは現在、店舗の新設および設備更新に合わせ、50億ドル以上を投資する計画を進めているところである。