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北米

米ノンフロンのリーダー・ALDIが自社倉庫で初の風力発電を運用開始

米国における自然冷媒システムのリーディングユーザーであるALDI USは、イリノイ州バタビアの本社から約60マイル(約96km)南に位置するドワイトの倉庫にて、初の風力タービンを稼働させた。昨年夏の着工後、この風力タービンは無事稼働。倉庫の総エネルギー消費量の最大40%の電力を供給し、グレー電力からグリーン電力への切り替えを実現している。

グリーン施策の拡大

ドイツの小売業者ALDI South(Sud)の独立運営事業者であるALDI USは、米国の36州で2,000以上の小規模店舗を運営している。ALDI USのすべての倉庫では、主要な冷蔵システムにアンモニアを使用する。

 

ドワイト倉庫のタービンは、昨年10月に米国環境保護庁(EPA)から2019 GreenChill Store Certification Excellence Award、2020 Green Power Leadership Awardを受賞。さらに2019年7月1日〜2020年6月20日までの間に、最も多くのGreenChill店舗認証(331件)を達成したことで、2019年店舗認証優秀賞を受賞した。認証店舗はすべて最高レベルの「プラチナ」であり、GWPが150未満の冷媒を使用していることを示している。

 

2020年9月の時点で、ALDIは360店舗に自然冷媒システム(主に経臨界CO2装置)を導入しており、これは米国の食品小売業者の中で最も多くなっています。今回の風力タービン設置はこれらの実績を基にALDIの再生可能エネルギーポートフォリオを拡大したものである。

グリーン電力の優秀性

米国で毎年開催されている「グリーン電力リーダーシップ賞」は、同国にて自主的なグリーン電力市場の発展に貢献した、グリーン電力利用者を表彰するEPAのグリーン電力パートナー認定プログラムの一環として実施されている。

 

ALDI USは米国の再生可能エネルギー市場を大幅に前進させるための模範的な行動と献身を示したことが評価され、「優秀グリーン電力使用賞」を受賞した米国内の4組織のひとつに選ばれた。

 

2020年10月の時点で、ALDI USは年間9億8,000万キロワット時(kWh)以上のグリーン電力を購入しており、これはALDI USの電力使用量の100%以上を賄うのに十分なグリーン電力であるという。さらにALDI USは、2020年7月時点で、EPAの全米参加企業トップ100位中16位、小売業トップ30位中3位、オンサイト再生可能エネルギートップ30位中15位にランクしている。

 

ALDI US副社長のアーロン・スミダ氏は、昨年10月の声明で次のように述べる。

 

私達は店舗や倉庫をより環境に優しいものとするため、意図的かつ戦略的なステップを踏み、持続可能性の旅を続けています。

米国最大の小売業者のひとつとして、ALDIにとって当社の業務全体でグリーン電力を優先的に採用することは重要な施策であり、大気汚染やその他の排出量の削減に役立つ、低価格で利用可能な選択肢であることを他の企業に示します。
ALDI US 副社長 アーロン・スミダ氏
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参考

U.S. NatRef Leader ALDI Activates First Wind Turbine at Warehouse