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北米

ALDI USがEPA認定の3賞を受賞

ドイツの小売業者ALDI South(Sud)の独立運営事業者であるALDI USは、過去2週間に米国環境保護庁(EPA)から3つの環境賞を立て続けに受賞した。

331の認定店舗が誕生

2020年9月2日、EPAは同社を「米国の再生可能エネルギー市場を大幅に前進させるため、模範的な行動と献身を示した」ことを功績として挙げ、Excellence in Green Power Use Awardを授与。同社以外にも、General Motors、Saint Louis University、そしてUnibail-Rodamco-Westfielが同賞を受賞した。

 

米国内の36州で2,000以上の小規模店舗を運営するALDI USは、毎年10億kWh近い消費電力量を、自社内の電気供給プロジェクトと米国内のグリーン電力証明書(REC)を組み合わせ、電力需要の100%以上を補うことに成功している。

 

さらにALDI USは、同社が運営する331の店舗が、EPAのGreenChillプログラムが定めるGreenChill店舗に認定された。それにより、過去1年間(2019年7月1日-2020年6月20日)で最も多くの店舗認定を達した事業者に与える、認定店舗優秀賞にも輝いたのである。

 

ALDI USは積極的に、GreenChill認定店舗の基準を満たす店舗をオープンそのうちCarthage店とWebster New York店については、店舗認定を5年連続で更新した。この実績を評価して、EPAは2店舗にStore Re-CertificationExcellence賞を授与。計3種類の栄誉ある賞を、ALDI USは受賞したこととなる。

GreenChillプログラムとは 

GreenChillプログラムでは、低レベルの冷媒漏れおよび低充填の両方の条件を満たしていること、(プラチナレベルのみ)GWPが150未満の冷媒を採用している店舗に対して、個々の店舗に年間認証(プラチナ、ゴールド、シルバーレベル)を授与している。

 

ALDI USに加え、冷凍機メーカーのHillphoenixは最も多くの店舗に、GreenChillプログラムの基準を満たす冷凍システムを供給したことから、2020 Store Certification Excellence Awardを受賞した。同社は2019年7月1日から2020年6月20日にかけて、433の認定店舗に機器を供給したとEPAは公開している。

 

ALDI USのエネルギー管理ディレクターであるアンバー・ハーディ氏は、昨年同社チェーンが200以上の店舗に、トランスクリティカルCO2システムを設置したと説明。同氏はこれらの店舗の多くに、8台〜10台の内蔵型R290(プロパン)ケースが設置されていると付け加えた。

 

GreenChillプロジェクトのプログラムマネージャー、カーステン・カペル氏は声明にて、「ALDI USは2年連続で、食品小売業界での冷媒管理において、並外れたリーダーシップを発揮してきました」と述べた。

 

「ALDI認定331店舗はすべてプラチナレベルで、現時点での最高認定に指定されています。この成果は、持続可能な冷凍管理に対して、環境に優れた高度な冷凍技術の使用に挑むALDIの熱意を、明確に実証したものと言えるでしょう」(カペル氏)

 

「米国環境保護庁から、これらの名誉ある表彰を受けたことを誇りに思います。アメリカ最大の小売業者の1つとして、ALDIは事業全体でグリーン電力使用の採用を優先することが重要であり、他社に対しても、大気汚染やその他の排出量を削減するのに役立つこのシステムが、手頃な価格で手に入る選択肢であることを明示していきたいと考えています。

 

私達は、店舗や倉庫をより環境に優しいものにするため、意欲的かつ戦略的に持続可能性を追求する旅を続けることに、喜びを感じています」

ALDI 副社長 アーロン・スミダ氏