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北米

米国でR290システム採用店舗が続々誕生

米国の小売店舗Wild Fork Foodsは、9店舗にAHTの空冷ケースを設置。Grocery Outletもまた、同社のウォーターループシステムによる店舗運営を採用する。

R290の完全ノンフロン型店舗が続々誕生

サウスカロライナ州ラドソンのAHT Cooling Systems USA(2018年にダイキンが買収したAHTグループの一部門)は、過去2年間で空冷式または水冷式の内蔵型プロパン(R290)ショーケース設置に積極的に取り組んできた。

 

欧州を中心に、7,000店舗以上に同タイプのケースが使用されている。同社の代表取締役社長であるドルー・トンプス氏は、米国では同社ケースが90店舗以上に供給されていると言及。

「より多くの米国小売業者が、R290の水冷および空冷ケースについて、その利点に気づき始めています」

AHT Cooling Systems USA 代表取締役社長 ドルー・トンプス氏

冷凍食品、特に肉や鶏肉、魚のみを提供するWildFork Foodsは、2018年12月南フロリダにて約5,000ft²(464.5m²)の店舗を3店舗オープン。それぞれに40〜50台のR290空冷式内臓ショーケースを納入した。WildFork Foodsはそれ以降、6店舗にR290ケースを採用している。

 

「これまでのR290ケースの導入は、2021年に計画されている新店舗の設備採用の、唯一の方向性となっています」(トンプス氏)

店舗の柔軟性

Wild Fork Foodsのブランドおよびマーケティング責任者であるレイリ・ソバニ氏は、一昨年導入した新たな自然冷媒ケースについて、「すべての製品に適しており、店舗運営の柔軟性が非常に高い」と氷する。同氏はすべてのケースがドアによる密閉式であり、さらなる省エネも期待できるだろうと考える。

 

Wild Fork Foodsに加えて、2020年にはカリフォルニアのGrocery Outletにもまた、R290採用の完全ノンフロン店舗が実現。2020年内には、合計4店舗がR290の完全ノンフロン店舗となる予定だ。各店舗はいずれも、ウォーターループシステム採用の「準内蔵型」ケースを採用する。